【びぃどろ講座】台所で育児をする

子供が1歳位になってくると、段々と台所に興味を持つようになります。お料理って、何歳から一緒にやったらいいのでしょうか?

今日はそのお話

ママと同じことがしたい

子供はママが大好き。だからこそ、ママがしていることを真似したい、ママが居るところに行きたいという気持ちがいつもあります。

ママはいつも台所に行って、いろんな道具を使ってなにかしてる。一体何をしてるんだろう?ぼくも(わたしも)見てみたいな

そんなことを思っているのでしょうか?

「火があるから危ないよ」「包丁で怪我するから」というママのことばを半ば無視して、台所へ侵入する子供たち(笑)なんとか言い聞かせたり、気を紛らわせたりを繰り返し、何とか食事を作る、ということが日々あるんじゃないかな?と思います。

それなら、もう一緒にやっちゃいましょう♪え?怖い?大丈夫。子供って、案外大人のしていることをよく見ているのですよ。

3つのお約束

さまざまな育児の本に、いろいろな意見があります。これはあくまで私の考えですが、我が家は3つのルールを決めています。

ルール①包丁の下に手を入れない

まずはこれ、包丁を使うときもそうですが、ママが使ってるときも同様です。ママの包丁の下に手を入れないように何度も伝えます。また包丁を使い終わったあと、包丁を置く向きもきちんと刃を向こう側に向けます。

そう言えばうちの子供。包丁で野菜切らせたあと、上手く切れたことがあって嬉しくて、包丁持ったまま拍手して、「ぎゃーーーー」ってなったことが・・・・Σ(゚∀゚ノ)ノキャー

そんなわけで包丁の下に手を入れない。これを繰り返し確認します。

ルール②熱いお鍋に触らない

これも基本ではありますが、熱いものに触るとやけどすることもそうですが、ひっくり返すと火傷も大きなものになります。これも十分注意が必要です。

コツとしては、ちょっと温めた鍋を敢えて触らせること。そうすると、ココにある鍋は熱いんだと言うことが学習できます。

小さな痛みを経験すると、ヒトは慎重に行動できるようになります。こんな方法も試してみましょう。

ルール③もったいないことはしない

食材で遊ぶ、わざと調味料を流す、などの「もったいない」ことはやめるように伝えます。こどもは「もったいない」という概念が非常にわかりにくいため、いきなり叱ることはせず、何がいけないかをかんたんに説明します。そうすることで、「もったいない」という事柄の概念を学習するようになります。

概念の学習さえできれば、もったいないことをやめつつ、やりたり料理に集中することができます。

なんでも一緒に

そんなわけで、我が家はちいさい頃から三徳包丁を子供用に与えています。子供用包丁ではなく、刃物屋さんで変える、三徳包丁の小サイズです。

なぜそうしたかというと「とてもよく切れるから」。切れるなんて危ないのでは?と思われるかもしれませんが、実はその逆で、切れにくい包丁は無駄に力が入ってしまい、万が一指などが下に入った場合に大怪我に繋がります。

けれどよく切れる包丁でしたら、優しい力でも切ることができるため、指などが下に入っても止めることができます。

また包丁にしても鍋にしても、ちょっとの痛い思いはしておくほうが、用心するようになるため、多少の危険には目をつぶりましょう。

もちろん急いでいるときとかは、なかなか料理が進まないことに苛立つこともあります。どうしてもママにゆとりがなければ「今日はごめんね」としっかりと断りましょう。また、見学だけね、と伝えるのもいいですね。

ママとの宝物

どんなことも、ママと一緒なら宝ものになる時間。料理も大変ではありますが、こんなことを取り入れて、母子の交流を図ってみてはどうでしょう?

まずは「おにぎり」から。

【長岡菜都子(だんらんコーディネーター)】
リハビリテーション専門職である言語聴覚士の国家資格を所有。病院勤務を経て、訪問看護ステーションに入職。以後12年間で、訪問リハビリテーションを学ぶ。対象は乳幼児から高齢者まで幅広く、病気や障害を抱えながらも、にいかにして家族とともに充実した温かい生活を送れるかにこだわり、支援している。
現在は病気や障害を抱える当事者に対し、『個別』ではなく、家庭や関係施設へ『戸別』に訪問し、主に「はなすこと」「たべること」に関する、赤ちゃんの育み支援、こどもの学び支援、成人・高齢者の生活支援を行っている。
その他、医療・福祉・介護・教育施設等への外部講師等も行い、「はなすこと」「たべること」のバリアフリーを目指し活動中。