【びぃどろ講座】離乳食の作り方(初期食)

昨日のブログに初めての離乳食についてまとめました(記事はこちら→)そこで、「初期食をつくるときって、ブレンダーがないといけませんか?」という質問をいただきました。

今日はその話

初期食ってなに?

離乳食の初期食ってどういうものでしょうか?

これはお粥や野菜を粒がなくなめらかなペーストの状態にしたものです。これをスタートとして、徐々にペーストの水分量を減らし、サラサラからモッタリに変えていくのです。

この段階をクリアすると、徐々に粒が残っていても問題なくなるんですが、そうなる前の「粒なし」の食事を作るのってとても大変。どうやってするのが良いのでしょうか?

いろんな道具

最近は離乳食セットと言われるものが多くありますね。私も友人から出産祝いで離乳食セットを頂き、大変重宝した記憶があります。しかし、みんながみんな、そんなセットを持っているわけではないでしょうから、今日は離乳食セットがなくても代用できるものをいくつかご紹介してみようと思います。

すりばち

ミニすり鉢とすりこ木を使うと、粒があるものも比較的なめらかに仕上げることができます。

茶漉し・味噌漉し器

茶漉しや味噌漉しなど、ザル状の物の上でスプーンやすりこ木などで潰してみましょう。食べ物の粒がとられ、なめらかになります。ただしこれにはとっても時間がかかるので、手間と感じる方も多いかもしれません。

ミキサー・フードプロセッサー

ペースト食の定番、ミキサー。これがあると一気に食物をペーストにすることができます。ただし離乳食の時期ってとても短いですから、普段から使用することが無い方には金額的にも、ちょっともったいないかもしれません。また、一度に大量にミキサーする必要があるため(少ないとなめらかにできない)冷凍保存が必要です。

我が家はフードプロセッサー

ハンディブレンダー

ミキサーとも少しかぶりますが、これも便利。ハンディタイプのミキサーですね。これはお野菜などを炊いた鍋などに直接入れて、中をみんなペーストにできるのでとっても便利。アタッチメントを変えるとホイッパーなどにできるタイプも販売されているので、使いたい機能を選んで購入するといいですね。これもミキサー同様に、日頃使う予定の無い方には少しもったいないかもしれません。ただし、ミキサーやフードプロセッサーに比べて比較的安価で購入することもできるので、コチラのほうが購入を検討しやすいと思います。

こうしてみると、道具もイロイロなものがあり、便利ですね。ペースト食の時期は非常に短いので敢えて高額な道具を揃えず、お家に有るものの中から工夫して乗り切るのでも大丈夫です。

工夫で乗り切る

また、調理器具ではなく、調理の方法などの工夫で乗り切る方法があります。

その都度ペーストにする

まとめて作り置きも楽ちんですが、離乳食の初期の頃は1日1回で、量も僅かですから、その都度ペーストにするだけでも十分間に合います。沢山の量をザルなどでペーストにするのは大変ですが、どうせ少量ならその都度、ペーストにするのでも間に合いますよ。

ペーストにしやすい食材からはじめる

根菜は比較的ペーストにしやすいのですが、葉野菜はペーストにしにくいです。なので、敢えてこの初期のさらに初期の段階では、積極的に葉野菜を使用せず、ペーストにしやすい野菜を積極的に進めるのもいいですね。

とにかく楽しもう

離乳食って、上手くできるか心配ですね。けれど、ちょっとくらい固くなっちゃったな、粒が残っちゃったなってなっても大丈夫。神経質にするのではなく、「あ、これはまだ嫌いなのね」「あ、これが食べられるようになったのね」「甘いのが好きなのね」など、ひとくちずつの表情を見て、お子さんのお口の育みを楽しんで下さい。

おこさんのお口の育みをみる。こんな時間はほんのわずか。思いっきり楽しんでくださいね

【長岡菜都子(だんらんコーディネーター)】
リハビリテーション専門職である言語聴覚士の国家資格を所有。病院勤務を経て、訪問看護ステーションに入職。以後12年間で、訪問リハビリテーションを学ぶ。対象は乳幼児から高齢者まで幅広く、病気や障害を抱えながらも、にいかにして家族とともに充実した温かい生活を送れるかにこだわり、支援している。
現在は病気や障害を抱える当事者に対し、『個別』ではなく、家庭や関係施設へ『戸別』に訪問し、主に「はなすこと」「たべること」に関する、赤ちゃんの育み支援、こどもの学び支援、成人・高齢者の生活支援を行っている。
その他、医療・福祉・介護・教育施設等への外部講師等も行い、「はなすこと」「たべること」のバリアフリーを目指し活動中。