【びぃどろ講座】色がわからない

先日テレビで色盲についての特集がありました。「色盲」ってご存知ですか?

今日は色盲について

小学校のときコレ見た?

みなさんが小学生のころ、こんな検査をしたことがないですか?

なんて書いてありますか?

あぁ、見た見た。大半の方が「これなんでやるんだろ?」って思ったのではないでしょうか?そう、大半の方はこれが「8と9」に簡単に読めるので、なんでかわかりにくいのですが、じつは一部「5と2」というかたがいらっしゃるのですね。原因はさまざまですが、そのなかに「色覚障害(色盲)」の方がいらっしゃるんです。

色覚障害

学校で検査をする色覚の検査は、「先天性色覚異常」を見つけるためのもの。これは男性の5%(20人に1人)女性の0.2%(500人に1人)の割合でみられ、大体1クラスに1人弱いるとされています。

どの程度色がわかるかはひとそれぞれで、日常生活ではほとんど不自由がない場合や、授業等で配慮が必要な子など、様々です。

色覚異常での困りごと

低学年のころは、授業等でも色を多用することも多く、更に絵を描く機会も比較的多いので、色使いの誤りが出ることがあります。またゲームなどでボタンの色などが見分けられないなどもあり、ちょっとしたトラブルが起きることがあります。とはいえ、それをすぐに異常だときがつけない場合も多く、授業中に受け流されてしまうことも多くあります。

将来、就職などを考える時期となった時、色の違いが大きなトラブルとなる職業もあります。例えば看護師などの医療関係職は、薬や注射なども色での区別をしているものが多く、配慮が必要です。さらに調理師や栄養士など食に関わる仕事では、配膳の際に配慮が必要となります。色を扱う仕事してメイクなどを行う美容師も同様です。

こう考えると、色覚異常の方の困りごとの多いこと。

色を知る

最近、色盲補正メガネというものがあります。冒頭で見ていたテレビというのがまさにこれで、色覚異常として生活してきたお子さんが、この色盲補正メガネをつけた瞬間、「色」を鮮やかに感じ、興奮するというもの。

夕焼けってこんなにきれいなんだ!

そのお子さんのセリフに私もなんだか感動したのです。

私は色盲はありませんので、こういう経験はありませんが、やはり普段からあたりまえのように目にしているものが、いかに素晴らしいものなのか、ということをチョット考えさせられました。

あなたの見ている色は?

ときどき思うのですが、私が見ている「赤」と隣りにいる人の見ている「赤」は同じなのかしら?ということ。

私はピンクが好きなので、持っている小物はピンクを選びがち。けれどこのピンクって、隣りにいる人も同じように見えてるのかな?私が感じているように見えてるのかな?なんて思うのです。

ちなみに、びぃどろのテーマカラーは水色。私がピンクが好きなのに、なぜかこれは水色。それもこだわりですね。「この色!」と思える色にしていますが、私が感じている心地良さを他人が感じているのかはわかりません。コレもあたりまえなことですね。

じぶんが好きなものを大切にする。当たり前なようでちょっとむずかしいこと。そんなのを改めて考えさせられた、色の話。

あなたの好きな色は何色ですか?

【長岡菜都子(だんらんコーディネーター)】
リハビリテーション専門職である言語聴覚士の国家資格を所有。病院勤務を経て、訪問看護ステーションに入職。以後12年間で、訪問リハビリテーションを学ぶ。対象は乳幼児から高齢者まで幅広く、病気や障害を抱えながらも、にいかにして家族とともに充実した温かい生活を送れるかにこだわり、支援している。
現在は病気や障害を抱える当事者に対し、『個別』ではなく、家庭や関係施設へ『戸別』に訪問し、主に「はなすこと」「たべること」に関する、赤ちゃんの育み支援、こどもの学び支援、成人・高齢者の生活支援を行っている。
その他、医療・福祉・介護・教育施設等への外部講師等も行い、「はなすこと」「たべること」のバリアフリーを目指し活動中。