【びぃどろ講座】初めての離乳食。

昨年末に友人が第1子を出産しました。初めての育児、何もかも初めて。おむつ交換だって、沐浴だって、ミルクや母乳だって、何もかもがわからないことだらけ。

いよいよ6ヶ月になりました。さぁ、離乳食を開始しよう。でもあれ?なんだか大変!

今日はそのお話

離乳食の進め方

離乳食を意識する5ヶ月頃。多くのママさんが、離乳食の進め方の本を購入したり、スマホで検索するのではないでしょうか?もちろん私もそうでした。一人目の子供のときは、それはもうわからないことだらけ。

そもそも重湯ってなに?野菜は何から食べさせればいいの?肉は?魚は?アレルギーは?

なんて、そんなことを考えると、なかなか離乳食を進めるのが難しかったものです。

進め方に、絶対的な正解は無いのですが、不正解はあります。ですから、本などを参考に、これは辞めたほうがいいな、とうポイントだけは押さえながら、気軽に進められると言いなと思います。

一番最初の離乳食って何?

いろいろな意見がありますが、私が相談を行う時は、「重湯」からのスタートを勧めます。理由は色々ありますが、消化器系の発達や、アレルギーの視点、調理のしやすさ、食事の固さなどの要素から、最も気軽に試せるものであるからです。

とはいえ、私も子育てが初めての時は不安がいっぱいで、わからないことだらけ。育児本やスマホとにらめっこしながら作っていました。コレでいいのかな?これを食べさせて大丈夫かな?誰に聞いてもわからないし、相談できるところもありません。

でも、そんな子供のために精一杯になる時間を経て、子供が成長するのを見るのは幸せなものですね。今ではそんな悩んだことなんて忘れてしまうほど、よく食べる子どもたちになりましたが、やはり、最初の一口はとても思い入れのあるものです。

私も最初は重湯からスタートしたことを覚えています。さて、重湯。重湯って何でしょうか?ちょっとまとめてみたいと思います。

重湯について

重湯とはいわゆる、お粥の上澄みのこと。お粥を作ると、ご飯粒とちょっと白い水分に分かれますね?この水分の部分を重湯といいます。

作り方は簡単。大さじ1杯の洗米に150mlの水を加え、お粥を炊きます。これが10倍粥と言われるものです。これをザルなどで濾して米粒を除けたものが重湯です。

赤ちゃんは離乳食が始まる直前まで、母乳かミルクで育ちます。そう、液体です。液体を飲むための口の動きから、徐々に食物を食べるための口の動きに育てていかないといけません。そのため、最初に食べる離乳食は、できる限り母乳やミルクに食感が近いものが良いので、この重湯が良いのですね。

重湯からのステップアップ

重湯がスムーズであれば、濾したときに除けた米粒(粥)をすりつぶして混ぜていきます。それによりさらさらだった重湯が、徐々にとろっとしてきます。

液体から食事に、食事の固さを近づけていく練習ですね。

さらさら→とろとろ→どろどろ→モッタリ

こうして最初はサラサラの重湯が、徐々に潰し粥が加わることで、形態が変わります。お野菜も同様で、最初は白湯を多めにしてサラサラに近い状態からスタートしますが、少しずつ野菜の分量を増やして固さを上げていきましょう。

楽しく離乳食を

離乳食って、赤ちゃんによってすごくスムーズにいく子もいれば、全く上手く行かない子もいます。アレルギーの問題も絡みますし、毎日「これでいいのかな?」なんて不安になることも多いですね。

まずは焦らず、最初の「食べる経験」を親子で楽しみましょう。

【長岡菜都子(だんらんコーディネーター)】
リハビリテーション専門職である言語聴覚士の国家資格を所有。病院勤務を経て、訪問看護ステーションに入職。以後12年間で、訪問リハビリテーションを学ぶ。対象は乳幼児から高齢者まで幅広く、病気や障害を抱えながらも、にいかにして家族とともに充実した温かい生活を送れるかにこだわり、支援している。
現在は病気や障害を抱える当事者に対し、『個別』ではなく、家庭や関係施設へ『戸別』に訪問し、主に「はなすこと」「たべること」に関する、赤ちゃんの育み支援、こどもの学び支援、成人・高齢者の生活支援を行っている。
その他、医療・福祉・介護・教育施設等への外部講師等も行い、「はなすこと」「たべること」のバリアフリーを目指し活動中。