【講師】山口PDN胃瘻セミナー

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入口で

PDNセミナーって?

NPO法人PDN(Patient Doctors Network)が行うセミナーです。この団体は、 経腸栄養法のひとつであるPEG(経皮内視鏡的胃瘻造設術)および関連する栄養療法全般についての情報提供を行うNPO法人です。

この度、山口県での同セミナーの講師を担当させていただきました。

特別講演は井上登太先生!!!

まず何より、今回の講師依頼を「是非お願いします!」とお受けした1番の理由は、大尊敬する「井上登太先生」とお会いできるから!先生の特別講演の前座に出させていただけるなんて、名誉すぎて名誉すぎて…。

井上先生は、「みえ呼吸嚥下リハビリクリニック」の院長先生です。著書も数多く、先月には「基礎・実践から学ぶ! 誤嚥性肺炎ケア基礎知識」を出版されていらっしゃいます。嚥下を学ぶ人間にとって、憧れの先生です。

また、今回は宇部リハビリテーション病院の摂食嚥下障害看護認定看護師の米村礼子先生もお見えになりました。実は認定看護師さんとじっくりお話をすることがこれまでにあまりなかった私。看護師さん目線の貴重なお話に、良い刺激をいただくことができました!

米村先生の嚥下の基礎のお話。わかりやすい!

何を話したの?

私に与えられた、今回のテーマはこちら

「在宅における食事介助時のリスクマネジメントの実際」です。

12年間訪問看護ステーションに勤務していたため、自宅での食事にはどんな危険が潜んでいるか。また、それを予防するにはどうしたら良いか。さらにもし窒息事故などが起きた場合、どうすれば良いのか。その辺りを、常に考えながら仕事をしていたため、その経験をお話しさせていただきました。

自宅での食事介助のリスクって?

自宅に限らず、食事というものには常に「窒息」と「肺炎」の危険が付きまといます。それらを想定し、事前にいかに予防できるかと言う視点は重要です。

さらに、万が一目の前で窒息者が出たときに対応できるのか、と言うことも考えておかないといけません。

今回のセミナーでは、あるご利用者さんのご自宅を360度カメラで撮影。家の隅々を見ていただいて、受講者の方々とどんな危険が潜んでいるか、現場検証してみました。

意外といろんな危険が潜んでいるんですよ。

生活という場でのリスク管理

もうひとつ、リスク管理という視点で私が必ずお伝えしていることがあります。

それは『災害時』です

自宅で、要介護者がいる中で被災した場合。何を準備しておけば良いのか、どう行動したら良いのか。この視点をみなさんに持っていただきたいと考えています。

そのため今回は「災害時の食事」についても盛り込みました。

台風が多い日本

さて、この記事が投稿される頃、日本に超大型の台風が近づいています。今回の台風は過去最大級の大きさで、大規模災害になる恐れがあります。

私たち健康な人間でさえ恐怖を感じる災害です。要介護者などを抱えるお家や、医療デバイスを多く抱え停電が命取りとなるお宅もたくさんおありかと思います。

どうか大きな災害となりませんように。

【長岡菜都子(だんらんコーディネーター)】
リハビリテーション専門職である言語聴覚士の国家資格を所有。病院勤務を経て、訪問看護ステーションに入職。以後12年間で、訪問リハビリテーションを学ぶ。対象は乳幼児から高齢者まで幅広く、病気や障害を抱えながらも、にいかにして家族とともに充実した温かい生活を送れるかにこだわり、支援している。
現在は病気や障害を抱える当事者に対し、『個別』ではなく、家庭や関係施設へ『戸別』に訪問し、主に「はなすこと」「たべること」に関する、赤ちゃんの育み支援、こどもの学び支援、成人・高齢者の生活支援を行っている。
その他、医療・福祉・介護・教育施設等への外部講師等も行い、「はなすこと」「たべること」のバリアフリーを目指し活動中。