【びぃどろ講座】手話の勉強の方法

私は手話歴が20数年。一通りの会話はできるんですが、そんなか「手話勉強したいんです〜」といわれることがありました。

今日はそのお話。

私のこれまで

私が手話を初めたのは中学2年の頃。たまたまTVで手話教室みたいな番組をしていたところからです。その時はかんたんな挨拶と、手話歌を流していました。

後日そのTV番組の内容を書籍化したものを本屋さんで見かけて購入。以後本が破けるほど読み込んで、手話の世界に没頭したのが始まりです。

それから手話にのめり込み、日々勉強してきたのですが、そう言えばどうやって勉強したんだっけ?

手話の覚え方

まずは手話は「言語」です。これを勘違いしている方が多いのですが、手話は英語やフランス語と同じ一つの言語ですから、日本語と文法なども異なりますし、日本語で表現しにくいことばもあります。

とはいえ、英語などと同様、まずは単語数。本などの単語帳をみて、語彙数を増やすことが必要です。

プラス、手や顔、体幹の使い方等を学ぶために、手話歌などをYouTubeなどで視覚的に見て、ひたすら真似するという方法で勉強していました。

実践

手話は言語ですから、やはりネイティブスピーカーとの会話が重要。できれば手話会などへ参加され、生の手話に触れたほうがいいです。一番の理由は「方言」。

地域によって、表現方法が全然異なる場合があるので、これは把握したほうがいいです。手話通訳士になりたい場合は標準語の理解が必要ですが、地域で手話を使得るようになりたい場合は、方言の理解が必要です。身近なろう者と会話ができるようになりたいなら、ぜひ地域の手話会に出てみましょう♪

コミュニケーションだから

結局は手話は言語であり、コミュニケーションです。人とつながって初めて意味が有るものです。手話で表現して、手話で伝えて。その伝わる瞬間をぜひ体感してほしい。

ろう者は、健聴者が手話をつかうととても喜びます。だからこそ、ごくかんたんな挨拶でもいい、ぜひ伝えてほしいなと思います。

まずはかんたん挨拶を地域の方に届けるところから。

手話、初めてみませんか?

【長岡菜都子(だんらんコーディネーター)】
リハビリテーション専門職である言語聴覚士の国家資格を所有。病院勤務を経て、訪問看護ステーションに入職。以後12年間で、訪問リハビリテーションを学ぶ。対象は乳幼児から高齢者まで幅広く、病気や障害を抱えながらも、にいかにして家族とともに充実した温かい生活を送れるかにこだわり、支援している。
現在は病気や障害を抱える当事者に対し、『個別』ではなく、家庭や関係施設へ『戸別』に訪問し、主に「はなすこと」「たべること」に関する、赤ちゃんの育み支援、こどもの学び支援、成人・高齢者の生活支援を行っている。
その他、医療・福祉・介護・教育施設等への外部講師等も行い、「はなすこと」「たべること」のバリアフリーを目指し活動中。