【びぃどろ講座】なぜ?おしっこは出るの?

食べることの支援をしていると、必ず見なければならないことのひとつ「排泄」。水分って大事だけど、どうしておしっこって出るのかな?今日はそのおはなし。

飲んでも飲んでも出てくるおしっこ

身体に食べ物や飲み物が入ると、胃をスタートして身体の中をめぐり、おしっことうんちが出る。お茶をたくさん飲んだらおしっこもたくさん出る。水分を摂らないと脱水になるよ、なんて言われるけど、飲んだ分出てたら意味ないんじゃないのかな?なんて思いませんか?

おしっこはどこで作られる?

おしっこは身体の背中側にある腎臓で作られます。腎臓は背中側に2つあり、そこで作られたおしっこは、尿管という管を伝って、下に降り、膀胱に運ばれます。膀胱でためられたおしっこは、一定量までくると「尿意」となって私たちの脳に「おしっこ出そうだよ〜!」というサインを送ります。私たちはそのサインをキャッチしてトイレへ行き、排泄をするわけです。

腎臓って何?

では、おしっこが作られる場所である、この腎臓ってなんでしょう?

上述の通り、背中側に2つあります。ここにはもちろん血管が通っています。血管には、赤血球や身体に必要なもの・不必要なものなどが混ざっているのですが、腎臓を通るときに、この「不必要なもの」を腎臓の中に置いていくんですね。

腎臓に不必要なものを捨ててきれいになった血液は、そのまま腎臓を抜けて身体の中へと巡っていきます。

そして腎臓の中に残るのは「不必要なもの」になるのですが、あともうひとつあります。それが「余分な水分」です。

身体の中には水分がたくさん必要です。ですから飲み物を飲んで、まずはそのうち身体に留めておかないといけない水分は、血液の中に残り、身体中を巡ります。そしてそれよりちょっと余った水分は、先ほどの「不必要なもの」と同じようにして腎臓へ集められます。

そう、この「不必要なもの」と「余った水分」がおしっこになるんです。

1日のおしっこの量

大人の場合、1日に排出されるおしっこの量はおよそ1,000~1,500mLです。だいたい1回の排尿量が200~400mLなので、トイレの回数は5~7回になります。とはいえ、1回にどれだけ出てるか、なんてわからないですよね?

ひとつの目安として、1回の排尿時間が20~30秒程度になると、この量が排出されていると言われています。

ですから、おしっこを出す時間と回数を見て、多すぎないか・少なすぎないか、と言う指標にすると良いでしょう。

子供の場合は?

お子さんの場合は、オムツをしている時期は特に難しいですね。新生児期は15〜20回排尿があり、徐々に膀胱が発達。幼児期前半になると10〜15回程度に減少。後半には10回以下になっていきます。

赤ちゃんの場合は、なかなか1回の量を測るのも難しいので、オムツの濡れている面積を確認します。

そして大切なのが、異変に気がつくこと、になります。オムツの濡れた面積が小さい、色がおかしいなどの変化に気づくと言うことが一番です。

オムツの外れたお子さんでも、トイレの回数の変化に注意して置くことがひとつの目安になります。

おしっこは大切

おしっこは体調を知るひとつの目安です。そのときどきの状態を確認することもですが、それ以上に、日々の変化を知ることが大切ですよ。

【長岡菜都子(だんらんコーディネーター)】
リハビリテーション専門職である言語聴覚士の国家資格を所有。病院勤務を経て、訪問看護ステーションに入職。以後12年間で、訪問リハビリテーションを学ぶ。対象は乳幼児から高齢者まで幅広く、病気や障害を抱えながらも、にいかにして家族とともに充実した温かい生活を送れるかにこだわり、支援している。
現在は病気や障害を抱える当事者に対し、『個別』ではなく、家庭や関係施設へ『戸別』に訪問し、主に「はなすこと」「たべること」に関する、赤ちゃんの育み支援、こどもの学び支援、成人・高齢者の生活支援を行っている。
その他、医療・福祉・介護・教育施設等への外部講師等も行い、「はなすこと」「たべること」のバリアフリーを目指し活動中。