少し前にも、防災の記事をアップしたのですが、今回改めて見直す機会があったので、記事にしてみます。
今回は防災用品の中でも「食べるもの」について。
5年後でも食べられるパン
先日、こんな頂き物をしました。
5年も日持ちするパンだそうです。
そもそもなんでこんなパンの缶詰が作られるようになったのでしょうか?
パンの缶詰が作られるようになったのは、実は「阪神淡路大震災」がきっかけ。もう25年も前のことになりますね。この震災の時に、あるパン屋さんが焼き立てのパンを届けようと、被災地へ向かったところ、到着する前に半分以上が痛んでしまったというのです。
被災地では、歯の悪い高齢者には「カンパンは固くて食べられない」と言われており、どうにかして柔らかくて美味しい、日持ちするパンを作ることはできないだろうか?と考えたところから作られたそうです。
現在では、このパンの缶詰も種類が増え、たくさんの味が出ています。
そもそもカンパンって何?
そういえば、災害食の定番「カンパン」ってどんなものなんだろう?ということで、定番のカンパンについて調べてみました。
これはいわゆる長期保存できるように加工されたビスケットの一種です。調理などを行わなくてもそのまま食べることができるもので、消化吸収もよく、満腹感もあるそうです。
ちなみに、カンパンの缶の中には氷砂糖が入っているものがあります(知らなかったー(・_・;)。これは、舐めることで唾液を出す効果があります。被災中に水などの飲み物が不足していても食べやすくなる、という配慮だそうです。また身体にとって必要なエネルギー補給の意味もあるんだとか。
他にもあるよ災害食
最近では、温かいものを食べられるように、発熱剤入りのものであったり、アレルギー対応食、ミキサー食なども市販されるようになりました。
宇宙食や自衛隊食もアレンジできるようになっていたり、味をよくして、普段使いができるようになっていたりと、色々なメーカーが趣向を凝らしています。
ちなみに現在ある最も長期間保存できる災害食が、何と25年保存食!!実際、25年試したんでしょうか・・・(゚ω゚)
なんにしても、こう言った災害食は、味のバリエーションだけではなく、様々な食難民に対応できるよう、日々進化しているんだなと感じます
お水はどうする?
水は生命維持には欠かせないものです。水を飲まなければ、人は3日と持ちません。災害時に水を確保するということは、命を保つために大切なことです。
ではお水はどれくらいいるのでしょうか?
1人1日3リットル(飲料用1リットル+調理用2リットル)で、それを最低でも家族人数分を3日分、できれば7日分と言われています。
4人家族だった場合、1日12リットル必要ということです。すごい量ですよね。
これもストックできる場所などを考えると、「早速ストックしよう!」となかなか言いづらいものではありますね。とはいえ、水は必要です。家族の状態などを考えながら少しずつ無理のない範囲で準備しましょう。
災害を考える
幸い私はこれまで大きな災害の被災者になったことはありません。関東出身ですが、東日本大震災の時にはすでに山口県に嫁いでいたため、友人・知人の多くが被災しましたが、私はそれをニュース越しに見ることしかありませんでした。今年の夏にあった大型台風での全国的な被害では、私の故郷も大きな被害を受けましたが、私は山口ですので何もありません。
どの地域もそうかも知れませんが、災害の比較的少ない地域で過ごしていると、周囲も「この辺は大丈夫だから〜」と言われることが多く、ゆとりが生まれてしまいます。
しかし我が家にも子どもたちがいますし、いつ・何時災害に遭うかはわかりません。
子供達の年齢や体格に応じて、必要なものを準備しないといけません。今一度食事について見直してみたいな、と思います。
【長岡菜都子(だんらんコーディネーター)】
リハビリテーション専門職である言語聴覚士の国家資格を所有。病院勤務を経て、訪問看護ステーションに入職。以後12年間で、訪問リハビリテーションを学ぶ。対象は乳幼児から高齢者まで幅広く、病気や障害を抱えながらも、にいかにして家族とともに充実した温かい生活を送れるかにこだわり、支援している。
現在は病気や障害を抱える当事者に対し、『個別』ではなく、家庭や関係施設へ『戸別』に訪問し、主に「はなすこと」「たべること」に関する、赤ちゃんの育み支援、こどもの学び支援、成人・高齢者の生活支援を行っている。
その他、医療・福祉・介護・教育施設等への外部講師等も行い、「はなすこと」「たべること」のバリアフリーを目指し活動中。
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