専門家がいなくても、オンラインで届ける 

今年度から正式にオンラインでの施設指導を開始しました。今日はその概要について。

オンライン施設指導とは?

びぃどろでは、かねてからオンラインでの指導を行っていました。これは主に個人利用者さん向けのものであって、外出できない医療的ケア児などを抱えたママを助けるものとしてスタートしたものです。

そして私は普段は、市内の障害児者施設のアドバイザーとして訪問し、指導をしています。

このオンラインの指導と施設指導をどうにかして組み合わせることができないか、と思うこと数ヶ月。とある法人の代表の方から「オンラインでアドバイザーとかできない?」と相談を持ちかけられました。

それが「にこり」さんです。

にこりとは?

にこりとは、小児のための訪問看護・ヘルパー・デイサービスをもっており、そこには沢山の医療的ケアを必要とする、いわゆる重症児が利用しています。

にこりさんのサイトはこちら↓

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専門性の高い看護師さんを初め、ヘルパーさんやリハスタッフさんが、日々お子さんのケアにあたっていらっしゃるのですが、食事の専門家である言語聴覚士はいらっしゃいません。そんな中、かねてから代表の松丸さんと親交があったことも相まって、彼女から「長岡さんに見てもらいたい」と声をかけてもらったというわけです。

オンラインだから距離は関係ない

私の暮らす山口県と、にこりのある福岡県の岡垣町は隣の県とはいえ、定期的に通うには負担が大きい。交通費やそれにさく時間等をかんがえると双方のメリットがすくないといったところから、オンラインだけで繋がる方法の検討が始まります。

オンラインでつながり、そして利用者さんのためになる指導方法。一体どうしたらいいんだろう?

動画を送ろう

私の行っているオンライン相談室のスタイルは主に2つ。

ひとつがZOOMなどのビデオ通話機能を使ったリアルタイムの相談室。これは施設の場合、時間が予約しづらいとの難点があり、却下。

もうひとつが、動画解説型のメール相談室です。

この後者の動画解説型の方であれば、スタッフさんが訪問中や通所での活動中にお子さんの気になるところを撮影し、私宛に送信。

それを私が確認し、コメントで済むことはコメントで。しっかりと解説が必要な場合は解説動画を作成して送っています。

ちなみにこんな動画。

こうやって利用者さんの様子を送っていただきながら、私の方で確認し評価。それを繰り返します。

スタッフさんの悩みを聞きながら、足りない支援をとどける。こういう働きかけが少しずつ広まるといいなと思います。

【長岡菜都子(だんらんコーディネーター)】
リハビリテーション専門職である言語聴覚士の国家資格を所有。病院勤務を経て、訪問看護ステーションに入職。以後12年間で、訪問リハビリテーションを学ぶ。対象は乳幼児から高齢者まで幅広く、病気や障害を抱えながらも、にいかにして家族とともに充実した温かい生活を送れるかにこだわり、支援している。
現在は病気や障害を抱える当事者に対し、『個別』ではなく、家庭や関係施設へ『戸別』に訪問し、主に「はなすこと」「たべること」に関する、赤ちゃんの育み支援、こどもの学び支援、成人・高齢者の生活支援を行っている。
その他、医療・福祉・介護・教育施設等への外部講師等も行い、「はなすこと」「たべること」のバリアフリーを目指し活動中。