昨日はオンラインPECSセミナーに参加しました。
今日はそのお話し。
PECSってなぁに?
PECSとは、絵カード交換式コミュニケーションシステムのことを言います。
これは1985年にアンディ・ボンディ(Ph.D.)とロリ・フロスト(MS. CCC-SLP)によってアメリカで考案され、最初にデラウェア自閉症プログラムの自閉症の未就学の児童に実践されたことから始まりました。それ以降、PECSは世界中、年齢関係なく、様々な障がいを持つ(認知、身体、そしてコミュニケーション)沢山の学習者に実践されてきました。
今回のセミナーは?
今回参加させていただいたセミナーは以下のもの。
なかなかオンラインでのPECSセミナーなんてないですし、ましてや肢体不自由児にたいしてのPECSセミナーというのも珍しく、参加することにしました。
ちなみにPECSは専門的な研修を受けた事はありませんし、基本的な部分しかしらなかったので、ちょっとドキドキ(笑)
どうだった?
今回は録画撮影禁止でしたし、内容をこちらに記載することができないのですが、「肢体不自由児のコミュニケエーション」という項目に注目したセミナー自体が非常に珍しいので、まずは沢山の症例を見ることができたというのに新鮮さがありました。
肢体不自由児のコミュニケーション支援を行う際に、まず覚醒度とのバランスが必要になります。覚醒度の評価の方法を知ることができました。
また五感のうち、どの感覚への感度が高いのかを見る、という視点。そしてその五感の活用の仕方についてもいくつかの事例紹介をしていただけました。
PECSの活用
コミュニケーションの方法は型にはめて行えない部分が多いものです。まずは対象者の能力だけではなく生活リズムや習慣を加味して、本人にあったものを提供しないといけません。それはまさにオンリーワン。
肢体不自由児は抗てんかん薬を飲んでいる場合も多く、副作用により睡眠サイクルが乱れることも多々あります。
更に肢体不自由児は、意識的に動かせる身体の部位が限定的であることも多く、最もスムーズに動かせる場所を見つけ、その動きを最大限活かせることを探す、そこにアプローチすることが求められます。
コレはなかなか教科書どおりにいかない部分なので、こうして沢山の症例を見せていただくことで、可能性の範囲を広げることができるなと感じました。
今後の私の訓練や、施設指導などに大いに生かしていこうと思います。
講師していただいた宮川さん、有難うございました。
【長岡菜都子(だんらんコーディネーター)】
リハビリテーション専門職である言語聴覚士の国家資格を所有。病院勤務を経て、訪問看護ステーションに入職。以後12年間で、訪問リハビリテーションを学ぶ。対象は乳幼児から高齢者まで幅広く、病気や障害を抱えながらも、にいかにして家族とともに充実した温かい生活を送れるかにこだわり、支援している。
現在は病気や障害を抱える当事者に対し、『個別』ではなく、家庭や関係施設へ『戸別』に訪問し、主に「はなすこと」「たべること」に関する、赤ちゃんの育み支援、こどもの学び支援、成人・高齢者の生活支援を行っている。
その他、医療・福祉・介護・教育施設等への外部講師等も行い、「はなすこと」「たべること」のバリアフリーを目指し活動中。
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