これまでに病院にかかったことはない!という方はいらっしゃらないと思います。誰しもが病気や怪我などで受診を経験していますね。その中で、大きな手術や、特殊な治療を受ける必要が生じた場合、誰だって「より良い治療はないのか?」と思うはずです。私ももちろんその一人。そのときに考えることとして「セカンドオピニオンって、していいのかな?」ということ。
今日はそのお話。
私の病気遍歴
そもそも、割と健康に生活してきた私。と思っているのですが、大きく変わったのは25歳の頃。交通事故に遭った後で、諸々も検査をするときに病気が発覚しました。それが「バセドウ病」です。
初めは市内の病院で「疑いあり。専門医へ」ということで紹介状をもらい、隣市にある専門医へ行きA先生から診断を受けています。以後現在まで主治医はA先生のまま変わっていません。
とはいえ最初は病気になったことがショックだったのか、やや冷静になれない時期がありました。そのため、主治医が特別嫌だと思っているわけでもないのですが、セカンドオピニオンがしたくなり、主治医に内緒でセカンドオピニオンでB先生のもとを訪れた事がありました。そうしたらどうだったか。B先生と、まぁ…合わない。びっくりするくらい辛辣な言葉を浴びせられ、「もう来ないでいいから」と追い返されたことがありました。
結局は主治医のA先生の元に帰り、現在までじっくりとお付き合いしていただいています。主治医に全く不満はありません。
結局はB先生は第一選択ではなく、セカンドオピニオンとして受診されたことが嫌だったのかしら?それとも軽度の私が忙しい時間に受診したことがよくなかったのかしら?なんとも謎のままです。
しかしそれ以来、私には「セカンドオピニオン怖い」というイメージが湧いてしまったのです。
セカンドオピニオンしにくい
やはり一度は診断を受けたにもかかわらず、違うところへ受診するのって、すごく気が引けるものです。そもそもの主治医に「セカンドオピニオンに行っていいですか?」と聞くこともためらわれますし、私のように、行った先でひどい対応を受けると、もはやセカンドオピニオンそのものが悪い事のように感じられてしまうものです。
しかしそんな中わたしもセカンドオピニオンをしようと決心する出来事がありました。
それは子供。自分の子供が幼児期に、お茶をこぼして火傷を負いました。かなり熱いお湯だったため、面積は小さくても、ひどい状態。これはまずいと近医にかかりました。
そこでの治療が、現在では考えられないほど古い手法・・・。え?と思いながらも様子を見ていたのですが。明らかに良くならない。
数日後、断わりなくセカンドオピニオンで、比較的市内では名の知れたクリニックへ駆け込みました。
ここで治してもらえるはず・・・と期待すると、なんとそこでも最初の皮膚科と同じ治療をされるという・・・。え?この時代にこれ?嘘でしょ?と思い、看護師さんに「こういう治療をしてほしいんですが」と伝えると「うちではそれしないんですよ〜」と。え?嘘でしょ?
結局そこも直ちに受診を止め、更に別の皮膚科にて適切な処置をしていただくことができ、すっかりときれいに治すことができました。よかった。
やはり自分のことだったら、諦めもつきますが、子供のことだと兎に角良い治療を、と思うようになるものですね。
大怪我を負う
さてそんな私ですが、実は数日前に、怪我をしました。ちょっとひどい怪我で、治療できる病院はかなり限定的。
とりあえず、受傷直後はいたく冷静だったので近隣の専門医を受診しました。
市内で時間的にここ以外受けられないと言う状況だったこともありますが、いずれにしてもしっかりと検査していただきました。状況の説明も丁寧でした。
しかし、結果がショックで、到底受け入れられない内容でした。
夜、ショックではありましたが早急な対応が必要と判断し、専門家の友人へ相談し、専門医を紹介してもらいました。そして、そこから得た情報を元に、その後数日かけて、数件の各方面の専門医を渡り歩き、いろいろなパターンの治療方法について相談することができました。その結果、もともとの主治医へ何を聞いたらいいのかがハッキリとしたのです。
こうして考えると私にとってセカンドオピニオンは「自分の治療に対しての知識を得ること」が目的だったように思います。そして可能な範囲で知識を得ることが出来たので、主治医からの提案に対して冷静に判断できるようになりました。そう考えると、こういった正しい知識を得るために最大限歩調を合わせてくれる医師と出会えることがとても重要だなぁと思うのです。
医師と出会うといっても、そう簡単ではありません。けれど、患者と医師。本来は対等である必要もあります。自分の体のことですから、納得できる答を出せるためにも知識を得て、医師と相談しながら治療方針を決めるためにも、セカンドオピニオンを率先して行ってよかったな、と思ったわけです。
で、怪我はどうなの?
幸い、重症と思われた怪我の具合も、数日後の結果では重症ではなさそうで、なんとか基準の治療で治せそうだ、というところまで来ました。
もう少し治療をしなければいけませんが、健康のありがたみを感じながら、自分の身体を労っていこうと思います。
あ〜健康が恋しい!!
【長岡菜都子(だんらんコーディネーター)】
リハビリテーション専門職である言語聴覚士の国家資格を所有。病院勤務を経て、訪問看護ステーションに入職。以後12年間で、訪問リハビリテーションを学ぶ。対象は乳幼児から高齢者まで幅広く、病気や障害を抱えながらも、にいかにして家族とともに充実した温かい生活を送れるかにこだわり、支援している。
現在は病気や障害を抱える当事者に対し、『個別』ではなく、家庭や関係施設へ『戸別』に訪問し、主に「はなすこと」「たべること」に関する、赤ちゃんの育み支援、こどもの学び支援、成人・高齢者の生活支援を行っている。
その他、医療・福祉・介護・教育施設等への外部講師等も行い、「はなすこと」「たべること」のバリアフリーを目指し活動中。
甲状腺ホルモンが過剰に分泌され、甲状腺機能が亢進する病気です。 バセドウ病では特殊な「抗体」が作られ、これが甲状腺を刺激して、過剰に甲状腺ホルモンを分泌させてしまいます。
http://harecoco.net/thyroid/01.htmlより引用