メジャーありますか?そう、メジャー。巻尺なんて言いますね。工具箱に入っている硬いものではなく、お裁縫のときに使うやわらかいメジャー。
あれ、面白いですよね?
メジャーが面白い?
私の一番の趣味は裁縫です。しかもかなり本格的です。服や鞄はもちろんですが、ウェディングドレスから、浴衣、着ぐるみなどなんでも作っています。
そんな私なので、家にメジャーがいくつもあります(^_^;)今は100円ショップでも普通に買えるので、身近なものではありますね?
私は仕事でメジャーを持ち歩いています。
メジャーは測るもの!
そう、メジャーは長さを測るものです。ですから、その目的で使用します。
わかりやすい例として、主に高齢者の低栄養の指標として「下腿周囲長」や「上腕周囲長」を測ります。これをすることによって、主には高齢者の栄養状態の変化を読み解くことができます。
また小児では頭囲や腹囲を確認し、発育状況を確認することもできます。
数字による経過観察というものは非常に重要で、測れるものは測ったほうが良い、それが私の考えです。
メジャーは玩具!?
でもせっかくメジャーを持ち歩いているならば、何か小児訓練の際に遊べないかな・・・?と思ったのが事の発端。
と、いうわけで、メジャーで遊び始めたら、なんだ?意外と楽しいぞ♪・・・と言う訳で、メジャーを使った遊び方を少し紹介しようと思います。
遊び方
引っ張る
メジャーを引っ張ります。ただ引っ張るだけですが、カッカッと音がするため、意外と面白いのです。また、この摘んで引っ張ると言うものは実はとても難しい。巧緻動作の練習となります。摘むことが難しいようでしたら、5cmほど引き出して、握らせてあげましょう。それで引っ張るところから練習を始めるのもいいでしょう。
ボタンを押す
引っ張れた後は、メジャーのボタンを押してみましょう。押したら突然「シュルシュル!」と音をたてて吸い込まれていくものだから、驚きます。そして、もう一度やりたいと意思表示があれば、させてあげましょう。ボタンを押すのはどの指でしょうか?親指?人差し指?使える指を増やしていくことも大切ですよ。
つかむ
メジャーの先に、小さなおもちゃなどを取り付けます。私の場合は、洗濯バサミ(笑)。取り付けたら50cmほど引き出して、お子さんの前に置きます。お子さんは興味を示し、それ(洗濯バサミ)をつかもうとします。そしてつかむ瞬間に、シュルシュル〜!!お子さんは驚いて笑います。そしてもう一回!
そう言う交流を交えた繰り返し遊びは情緒発達にも必要です。
この急に目的物が動くような遊びは、視線の使い方の学習にもなるんですよ。
はずす
上述の「つかむ」で洗濯バサミを捕まえたら、今度はそれを取り外します。この作業がまた難しい。両手の使い方、指先の使い方、視線、物の立体的な認識力などにも働きかけることができます。
繰り返しお届けしている、身近な玩具シリーズですが、本当にどんなものでも玩具になるんです。
ぜひ、参考にしてみてくださいね
【長岡菜都子(だんらんコーディネーター)】
リハビリテーション専門職である言語聴覚士の国家資格を所有。病院勤務を経て、訪問看護ステーションに入職。以後12年間で、訪問リハビリテーションを学ぶ。対象は乳幼児から高齢者まで幅広く、病気や障害を抱えながらも、にいかにして家族とともに充実した温かい生活を送れるかにこだわり、支援している。
現在は病気や障害を抱える当事者に対し、『個別』ではなく、家庭や関係施設へ『戸別』に訪問し、主に「はなすこと」「たべること」に関する、赤ちゃんの育み支援、こどもの学び支援、成人・高齢者の生活支援を行っている。
その他、医療・福祉・介護・教育施設等への外部講師等も行い、「はなすこと」「たべること」のバリアフリーを目指し活動中。
最近のコメント