【びぃどろ講座】蛇とはしごゲーム

小さい子供さんがいるご家庭だと、家にいる時間が長くなった今いろいろな遊びで過ごしていることと思います。

今日は遊びのご紹介

アタマのいい子に育てたい

先日ラジオを聞いていたら、アメリカの調査で幼少の頃に「蛇とはしご」というゲームをしていたお子さんは、数学の成績が良いとの結果が出た、というお話がありました。

まぁこれが本当かはわかりませんが、この「蛇とはしご」あまり日本では聞かれないゲームかも知れません。でもこれ、数字が読める方であれば誰でも平等に楽しめるゲームで、勝ち負けが年齢に左右されずにできて、大人がやっても結構面白いんですよ。

蛇とはしご

これは、簡単に言うとすごろくです。8×8や12×12などのマス目に、順番に数字がふられています。そこにランダムにはしごや蛇の絵が書かれているのが、ゲーム盤です。

そこの1番にコマを置き、サイコロのでた目の数だけ進みます。はしごの場所で止まったら登る、蛇の場所に止まったら降りるを繰り返し、最初にゴールに到着した人の勝ち、というもの。

サイコロの目の数によって勝敗が決まるので、年齢に関係なく勝つこともできます。

なんでこれがいいのかな?

このゲームがどうして数学の力を育むのかについて、詳しくはわかりませんが、私なりの見解を。

まずは、このゲームは数字を見る・読む、そこから実際に指差し数唱ができるという能力が必要となります。実はこれってとてもむずかしいんですね。数字はただの記号です。その記号を実際のものの数という概念にマッチングさせるには、さまざまな学習が実は必要なんですね。

そしてさらにこのゲームは、今の自分の数字からサイコロの数だけ進むという形式ですから、自然と足し算(暗算)をする習慣がつくのです。

数字の概念がしっかりと身につき、かつ暗算の能力がつくことで、数学の基本的な能力が築き上げられるのです。

そう言ったことからも、単純で簡単そうなこのゲーム。実はとっても奥深いゲームなんですね。

数字の基礎を学ぶ「蛇とはしご」。いちどやってみてはいかがでしょう?

【長岡菜都子(だんらんコーディネーター)】
リハビリテーション専門職である言語聴覚士の国家資格を所有。病院勤務を経て、訪問看護ステーションに入職。以後12年間で、訪問リハビリテーションを学ぶ。対象は乳幼児から高齢者まで幅広く、病気や障害を抱えながらも、にいかにして家族とともに充実した温かい生活を送れるかにこだわり、支援している。
現在は病気や障害を抱える当事者に対し、『個別』ではなく、家庭や関係施設へ『戸別』に訪問し、主に「はなすこと」「たべること」に関する、赤ちゃんの育み支援、こどもの学び支援、成人・高齢者の生活支援を行っている。
その他、医療・福祉・介護・教育施設等への外部講師等も行い、「はなすこと」「たべること」のバリアフリーを目指し活動中。