先日通所施設へ指導に行った際に、12月の予定を立てていました。クリスマスの飾りについてのお話になったので、今日はそれについて。
クリスマスの制作って?
施設もそうですが、学校や幼稚園・保育園など、どこでもクリスマスが近くなると、制作をしていますね。我が家もちょっとだけ飾り付けを済ませています。
さて、施設などでクリスマス飾りをする時に困るのが安全性。今日は少しその相談をされました。
ツリーを飾ることのリスク
まずは施設でツリーを置くことでどんなリスクがあるかを考えてみましょう
転倒のリスク
まずは、ツリーがあることで動線に変化が生じてしまい、転倒などの事故のリスクがあるということ。特に視覚障害の方がいらっしゃる場合は重要ですね。
さらに、ツリー自体が倒れる、というリスクもあります。ツリーが倒れた場合、怪我を負う可能性もありますし、それにつまづく可能性もあります。
そういったことから、ツリーの配置や大きさなどに注意が必要です。
誤飲のリスク
これは私の家の場合ですが、子供がまだ乳児でハイハイ をしていた頃のことです。部屋の観葉植物をムシャムシャと食べていたことがあります。
見つけた瞬間大慌てで吐き出させ、ことなきを得た…と思ったら得てなかった!!
吐き出させたあと、普通にご機嫌に過ごしていたのですが、さぁご飯の時間だ!と着席させ、ご飯を口に入れた瞬間!
おえっ!!
えええええっ!?Σ(‘◉⌓◉’)
口の中に残っていた葉っぱが、ご飯を食べた勢いで喉に行き、「おえっ」ってなってるーーーー!!!?
いやー葉っぱが喉を蓋しなくてよかった、と心底思った体験でした。
そんなわけで、実際モミの木を家に飾る人もいないでしょうし、いてももみの木なんてチクチクして口に入れないし!とか思われそうですが、ツリーのようにキラキラした飾りのある物を飾っておくと、誤飲する可能性があるので、その点は注意しないといけません。
壊すことのリスク
そしてやっぱり置いてあると壊す可能性があるということです。壊すこと自体がリスクではないですが、やっぱり壊れたら・・・いやですもんね^_^;
壊した・壊された、がトラブルにならないようにしたい物です
ツリーを飾れないなら?
そんなわけで、施設などの状況によってツリーを飾ることにリスクがある場合がわかりました。私が指導に入っている施設でも、ツリーを飾れるエリアが限られます。作業活動でツリーのオーナメントを作るのも難しい場合があります。
今回提案したのはこちら
壁にツリーを描こう
ん?どういうこと?
これは、壁に緑のマスキングテープなどで、直接ツリーを描いてしまう方法です。これでしたら、転倒や壊すことによるリスクは減少します。マスキングテープを剥がして誤飲する可能性はあるので、その点は注意が必要ですが、実際のオーナメントなどを誤飲するリスクよりかは安全性が高まると思います。
この方法は、各家庭でも応用ができます。
例えば七夕の笹飾り。笹の葉をマスキングテープで壁に作ってしまいましょう♪なかなか笹飾りを家庭ですることはできませんが、ちょっと季節感を出したいときなどはオススメです。
クリスマス本来の意味からは離れてしまうかもしれませんが、クリスマスを楽しめればそれでもいいのかな?なんて思っています。
皆さんも残りわずかなクリスマス準備、楽しんでみてくださいね♪
【長岡菜都子(だんらんコーディネーター)】
リハビリテーション専門職である言語聴覚士の国家資格を所有。病院勤務を経て、訪問看護ステーションに入職。以後12年間で、訪問リハビリテーションを学ぶ。対象は乳幼児から高齢者まで幅広く、病気や障害を抱えながらも、にいかにして家族とともに充実した温かい生活を送れるかにこだわり、支援している。
現在は病気や障害を抱える当事者に対し、『個別』ではなく、家庭や関係施設へ『戸別』に訪問し、主に「はなすこと」「たべること」に関する、赤ちゃんの育み支援、こどもの学び支援、成人・高齢者の生活支援を行っている。
その他、医療・福祉・介護・教育施設等への外部講師等も行い、「はなすこと」「たべること」のバリアフリーを目指し活動中。
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