【びぃどろ講座】英語は不要!世界共通の言葉

あなたは英語がしゃべれますか?中国語?フランス語?ドイツ語?

私は日本語しか話せません。あとは手話が少々話せるくらいです。でも英語は大の苦手。読むことはなんとかがんばれても、話すなんてもってのほか。

けれど大丈夫。万国共通の言葉、皆さんも使っているんですよ?

日本の文化・他国の文化

例えば、日本で挨拶をするときに、いきなりハグしたら驚かれますね。でもアメリカでは、ハグなんて当たり前。写真を撮るときにピースサインは当たり前。でもギリシャでは侮辱のサイン。子供がいたらつい、頭をなでてあげたくなりますが、これはタイでは許されません。

こんな風に、各国によって文化が異なりますし、こっちでは良いと思うことでも、向こうではとんでもない!と思われることもあります。言葉も文化ですから、言葉を学ぶということは、文化を学ぶことに他ならないんです。

けれど文化なんて知らなくても、絶対に通じる共通語がひとつあるのをご存知でしょうか?

それは・・・表情です。

文化が違えば表情も違う?

あなたの表情を作るために、顔には何種類の筋肉があるかご存知ですか?なんと40種類もの筋肉があるんですよ。

この40種類を巧みに動かして、嬉しい・楽しい・悲しいなどの表現をするのです。これって万国共通なんでしょうか?上記の文化の違いのように、この表情をしたら、違う意味に捉えられるってこと、本当にないんでしょうか?

文化の違いを比較した研究

表情の違いを調べた多くの研究者がいます。昔は表情は文化によって異なり、学習する中で獲得すると言われていたそうです。しかし、他民族との交流のない部族なども他民族と同様の表情をし、「こういう状況の時には、こういう表情をする」ということを理解していたというのです。

また、視覚障害の人も同様で、表情を見て学習することはできないはずなのに、例えば勝負で負けた時はみんなと同じように悔しい表情を浮かべます。

さらに動物についても調べると、動物の表情も類似しているというのです。

そう、表情って世界共通・地球共通なんですね!

基本の表情

これらの研究で、基本的な表情があることがわかっています

「怒り」「嫌悪」「恐怖」「驚き」「悲しみ」そして「幸福感」です。

どうしてこれらの表情は共通なんでしょうか?それは生物が言語がまだ存在していない頃から「意思表示をするため」に必要だったと言われています。言語を使わなくても、苦しみや恐怖を表現すれば、他者にSOSを伝えることができます。こういった表情を利用することで、ひとつの社会を成立させることができたのです。

ですからこの基本の表情を見ると、なんとなくネガティブな印象の表情が多いですよね。身を守るということが最優先であったことが分かります。

けれどひとつ、とてもいい表情がありますよね。そう「幸福感」です。

幸せな笑顔

笑顔をする時、どんな風に顔が動くんでしょうか?唇は上に持ち上がり、両口角が後ろにひかれます。そして頬も上に上がることで目の下にシワができるんですね。

先日私の相棒の「はじめちゃん」をアプリを使って動かしてみたんです。

そしたらなんか・・・怖い!!!

目が笑ってないんですね。なんでだろう?表情ってとても大事ですよね。人形ではなく、実際の人間の笑顔の方がよっぽど心地よいのはそういうところではないでしょうか?

やっぱり人は笑顔に限ります。

唇と頬を持ち上げて、口角を後ろに引いて、目尻にちょっとシワができる。そんな笑顔で人と交流ができれば一番いいですね。

【長岡菜都子(だんらんコーディネーター)】
リハビリテーション専門職である言語聴覚士の国家資格を所有。病院勤務を経て、訪問看護ステーションに入職。以後12年間で、訪問リハビリテーションを学ぶ。対象は乳幼児から高齢者まで幅広く、病気や障害を抱えながらも、にいかにして家族とともに充実した温かい生活を送れるかにこだわり、支援している。
現在は病気や障害を抱える当事者に対し、『個別』ではなく、家庭や関係施設へ『戸別』に訪問し、主に「はなすこと」「たべること」に関する、赤ちゃんの育み支援、こどもの学び支援、成人・高齢者の生活支援を行っている。
その他、医療・福祉・介護・教育施設等への外部講師等も行い、「はなすこと」「たべること」のバリアフリーを目指し活動中。