いよいよインフルエンザの流行も本格的になり、感染症に気をつけないといけない時期がやってきました。
今日はインフルエンザ予防のためのお口の体操について。
インフルエンザ発見!
私の契約施設さんでも利用者さんがインフルエンザを発症した!と皆さん厳戒態勢。スタッフも神経を張り巡らせています。
私が病院勤務の頃は、病院内でインフルエンザが流行すると、スタッフの移動制限などが出たりしていました。STの場合はインフルエンザによる入院患者が、経口で服薬できるのかの評価のために、インフルエンザ患者さんと接触することもあるため、注意が必要でした。
効果的な予防ってない?
インフルエンザにしてもどんな病気にしても、完全に予防することはできませんが、すこしでも良い効果の期待できるものはないか?
というわけで、私は数年前から利用者さんにも勧めている体操があります。
それが「あいうべ体操」というもの。
「あいうえ」ではなく「あいうべ」です。どんな体操かご存知ですか?
あいうべ体操
「あいうべ体操」とは、福岡県のみらいクリニック今井一彰先生が考案されたのお口のストレッチです。
この「あいうべ体操」は、口呼吸を鼻呼吸に改善して行くことを目的としたお口の体操です。日々この体操を地道に続けると、舌の筋力がついて、自然を口を閉じることができるようになるんです。 そうして口を閉じることができるようになることで、自然と口呼吸が鼻呼吸にシフトするんですね。
なんで鼻呼吸がいいの?
どうせ身体に入るなら、口からでも鼻からでも同じじゃないのかな?なんて思いませんか?入り口が違っても、どうせ喉を通るんだし、結果は同じ気がする。そう思いますよね。でも、実はちょっと違うんです。
もしウイルスや細菌が口に入ってきた場合、遮るものがないので直接身体の中に取り込まれてしまいます。取り込んだ空気を潤わせるには、粘膜に含まれる水分が重要です。しかし、実は口の中って結構乾燥しているんですね。表面もツルッとしていることと、歯なんてそもそも粘膜がありませんね。ですから、日々口呼吸していると、口の中って実はとっても乾燥しているんです。
それに対して鼻の中ってどうなっていると思いますか?まずは鼻毛があるのど、ホコリなどを取り払ってくれますね。 あと「粘膜」。実は鼻の穴の奥にはたくさんのヒダがあり、そのヒダはすべて粘膜でできているです。ですからそこを空気が通ることで、その粘膜にある水分を取り込んで、乾燥を防いでくれるんですね。
ウイルスや細菌は乾燥を好みますから、口から入った方が感染力が強い状態になってしまう。
そんなわけで、鼻呼吸ってとっても大切なんですね。
あいうべ体操やってみよう♪
ということで、鼻呼吸ができるようになるこの「あいうべ体操」。ちょっとやってみましょうか?
手順は簡単
この4つの動作を順にくり返すだけ。声は出しても出さなくてもかまいません。 (1)「あー」と口を大きく開く (2)「いー」と口を大きく横に広げる (3)「うー」と口を強く前に突き出す (4)「ベー」と舌を突き出して下に伸ばす (1)~(4)を1セットとし、1日30セットを目安に毎日続けます
元気に過ごそう
もちろん、病気に絶対にかからないっていうのは難しいかもしれませんが、こんな簡単な体操で少しでも予防できるなら、とってもいいことですね。
小顔効果もあるそうなんで、ぜひみなさん取り入れてみてはどうでしょうか?
【長岡菜都子(だんらんコーディネーター)】
リハビリテーション専門職である言語聴覚士の国家資格を所有。病院勤務を経て、訪問看護ステーションに入職。以後12年間で、訪問リハビリテーションを学ぶ。対象は乳幼児から高齢者まで幅広く、病気や障害を抱えながらも、にいかにして家族とともに充実した温かい生活を送れるかにこだわり、支援している。
現在は病気や障害を抱える当事者に対し、『個別』ではなく、家庭や関係施設へ『戸別』に訪問し、主に「はなすこと」「たべること」に関する、赤ちゃんの育み支援、こどもの学び支援、成人・高齢者の生活支援を行っている。
その他、医療・福祉・介護・教育施設等への外部講師等も行い、「はなすこと」「たべること」のバリアフリーを目指し活動中。
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