今日施設へ訪問した際に、いつもとちがうお食事を食べてているお子さんがいらっしゃいました。
今日はそのお話
いつもの食事
この施設は、給食提供ではなくて、お弁当持参の施設です。お弁当の用意ができないときはレトルトなどを施設で用意します。栄養士によって用意された食事じゃないと良くないか?というと案外そんなことはなく、私としてはお弁当があるので、ご家庭でのお食事の様子もわかりやすく、家庭での状況確認もできるため、アドバイスがより具体的になりやすいという特徴があります。
さて、今日はいつも食べているものとちょっと違うものがお皿に乗っている?
そう、お弁当ではなくて、レトルトだったんですね。
「めずらしいね〜」と言いながらお皿を覗き込むと、あれ?ミキサー食があるぞ?お弁当って、刻み食じゃなかったかな?
スタッフに確認をすると「ここ何回かお弁当が大変みたいでレトルトなんですよ。これじゃだめですか?」とのこと。
食形態のマッチング
このお子さんは、いろんなおかずを刻んで食べています。普段はお弁当に丁寧に刻まれた食事が入っています。
しかし、施設が提供するレトルトの中には、あれ?刻み食はなかった!
実際この施設のレトルトの選択は私が指導して行っています。ですから、形態ももちろん把握しており、栄養量なども計算しています。
その上でお弁当を見ると、たしかに、同じ食事形態ってないかも?となると、どれにしていいか職員さんが迷ってしまったようでした。
なぜ刻みなのか?
そのため、スタッフにはなぜ刻みなのかを説明するところからスタート。そうすることで、今のお口の機能がわかるのです。そうすれば、どんな状況でも適切な食事形態を選ぶことができるはず。
そう考え、説明後レトルトのストックボックスを確認。いくつかの形態がバラバラにはいっているのが確認できました。
そこで、どれがそのお子さんに適切かを再度確認することにしました。すこしスタッフさんと話し合うことで答えはでます。良かった。
お口の機能から考えるととてもかんたんなご飯を食べていたお子さんでしたが、これで本人にマッチした食事提供に変えることができました。
反省点
これまでは、新しい食事になる時はかならず声をかけてもらえてたので、今回のようなイレギュラーな事態になることはありませんでした。
今回、新型コロナウイルスに関わる休校で、施設での給食の頻度が増えたため、こちらがそれに対応しきれていませんでした。
今後またそう言う事態にならないよう、スタッフさんから声を上げてもらいやすい環境をもうすこし作っていければと思いました。
とはいえ、この休校。いつまで続くのでしょうか?安全に子どもたちが学校に通える日が1日でも早く来るといいなと心から願っています。
【長岡菜都子(だんらんコーディネーター)】
リハビリテーション専門職である言語聴覚士の国家資格を所有。病院勤務を経て、訪問看護ステーションに入職。以後12年間で、訪問リハビリテーションを学ぶ。対象は乳幼児から高齢者まで幅広く、病気や障害を抱えながらも、にいかにして家族とともに充実した温かい生活を送れるかにこだわり、支援している。
現在は病気や障害を抱える当事者に対し、『個別』ではなく、家庭や関係施設へ『戸別』に訪問し、主に「はなすこと」「たべること」に関する、赤ちゃんの育み支援、こどもの学び支援、成人・高齢者の生活支援を行っている。
その他、医療・福祉・介護・教育施設等への外部講師等も行い、「はなすこと」「たべること」のバリアフリーを目指し活動中。
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