令和元年になり、今日がこのGWで唯一のSTらしい仕事(戸別訪問)
4月30日に平成天皇のお言葉を聞いて、3年程前の、初めて天皇がお気持ちをテレビでお話しされた日のことを思い出した。
ちょうど月曜日の午後で利用者さんのお宅に訪問している最中だった。
いわゆる医療的ケア児で、訓練やご家族指導などをしていた。
仲の良いご家族で、その日はお父さんも在宅していた。訓練中にお父さんがおもむろにテレビをつけ出して、「長岡さんも一緒に天皇のお言葉を聞こう」と言ったので、お子さんも含めて四人でテレビを見ながら訓練をしていた。
その子が亡くなってまもなく1年半になる。
彼女の訓練では、本当に多くのことを教えてもらった。彼女のお母さんも本当に聡明な方で、お母さんからも多くのことを学んだ。
そのお母さんからの紹介で、先日新しい利用者さんと出会った
そして令和元年になった今日 その方に訪問した
あの子がランドセルを背負う、ほんの少し前にこの世を去ってしまったことが、今でも本当に心に刺さっているけれど
こうして私は生きていて、彼女のおかげでつながった人の家に訪問できることは、意味があることなのかな、と改めて思った、令和元年最初の日。
医療的ケア児支援への気持ちは、私にとって太い軸になっている。
【長岡菜都子(だんらんコーディネーター)】
リハビリテーション専門職である言語聴覚士の国家資格を所有。病院勤務を経て、訪問看護ステーションに入職。以後12年間で、訪問リハビリテーションを学ぶ。対象は乳幼児から高齢者まで幅広く、病気や障害を抱えながらも、にいかにして家族とともに充実した温かい生活を送れるかにこだわり、支援している。
現在は病気や障害を抱える当事者に対し、『個別』ではなく、家庭や関係施設へ『戸別』に訪問し、主に「はなすこと」「たべること」に関する、赤ちゃんの育み支援、こどもの学び支援、成人・高齢者の生活支援を行っている。
その他、医療・福祉・介護・教育施設等への外部講師等も行い、「はなすこと」「たべること」のバリアフリーを目指し活動中。
最近のコメント