【びぃどろ講座】がん検診を受けよう

がん検診って言葉、聞いたことがありますか?今や生涯のうち、2人に1人がかかると言われるがん。このがんの、早期発見をするための検診について、みなさんご存知でしょうか?

がんって?

そもそも、がんってなんでしょうか?私達の身体はには実に60兆個以上の細胞があります。これらの細胞は常に様々な傷をうけ、それを修復しています。しかし、この細胞になんらかの遺伝子異常があると、この修復の際に異常な増殖を繰り返すことがあります。そうして何年もかかってできた異常な細胞のあつまりのなかでも、特にい生命を脅かすものを「がん」というのです。

この、細胞分裂によってガンが大きくなることから、細胞分裂の回数が多い、つまり年齢を重ねることによりガンのリスクは自然と高まります。現在の日本は長寿大国であり、長寿であることが故にガンが増えている、とも言えるのです。

がん検診って?

がん検診とは、特定の病気を早期に発見して早期に治療する事を目的としています。日本では、昭和57年度から、市区町村が主体となりがん検診を行っています。当初は「胃がん検診」、「子宮頸がん検診」のみでしたが、その後、検診対象となるがんの種類が追加され、現在では「胃がん検診」「子宮頸がん検診」「肺がん検診」「乳がん検診」「大腸がん検診」の5種類が行われています。
市区町村で行うがん検診については、がん検診の専門家やがん医療の専門家などから構成される「がん検診事業の評価に関する委員会」において、きちんとしたデータをもとに、「対象となるがんの種類」「対象者の範囲」「検査方法」等の検討が行われ、その結果をもとに実施されています。

検診は基本的に自覚症状が無い時点で行われることから、がんが進行していない状態で発見することが出来ます。がんが不治の病と言われたのは昔の事で、現在では早期発見、早期治療でがんはその多くが治ります。
一方、症状を感じて受診した場合には、がんが進行している可能性もあり、臓器によっては治すことができない場合が多くなります。

がん検診の注意点

やはりあくまで検診ですから、がんが見つけにくい場所や形をしている場合には発見できない事があります。ただし、初回の検診でがんと診断できなかった場合でも、毎回(肺がん・大腸がん検診は1年に1回、胃がん・子宮頸がん・乳がん検診は2年に1回)検診を受け続けることにより、がんを発見できる確率は高まり、がんによる死亡を回避する可能性も高くなります。このため、がん検診は単発の受診ではなく、適切な間隔で受け続けることが必要です。

がん検診の種類

検診の種類については、下記のサイトから引用します

https://www.med.or.jp/forest/gankenshin/what/type/

自分なりのルール

私は現在37歳です。上記の検診の中でも「子宮頸がん検診」の対象に該当します。そして、毎年9月に検診を受けるようにしています。年に1回なので忘れてしまいがちなので「しきゅう(し・9)」ということで9月と決めています(笑)

ところが今年はすっかり忘れてしまい、時すでに2月。大慌てで予約をいれたところです。

もちろん検診を受けるというのは気持ちがいいものではないのですが、子育てをしており家族がいる以上一人の体ではないですからね。自分なりのルールを作って、かならず年1に1回の検診を継続していこうと思います。

自分の身体を大切にすること。コレって案外軽視しがち。みなさんも自分の体調管理の一つとして、一度見直してみませんか?

【長岡菜都子(だんらんコーディネーター)】
リハビリテーション専門職である言語聴覚士の国家資格を所有。病院勤務を経て、訪問看護ステーションに入職。以後12年間で、訪問リハビリテーションを学ぶ。対象は乳幼児から高齢者まで幅広く、病気や障害を抱えながらも、にいかにして家族とともに充実した温かい生活を送れるかにこだわり、支援している。
現在は病気や障害を抱える当事者に対し、『個別』ではなく、家庭や関係施設へ『戸別』に訪問し、主に「はなすこと」「たべること」に関する、赤ちゃんの育み支援、こどもの学び支援、成人・高齢者の生活支援を行っている。
その他、医療・福祉・介護・教育施設等への外部講師等も行い、「はなすこと」「たべること」のバリアフリーを目指し活動中。