今日は市内にある障害者施設「OZデイ33しものせき」へ、活動についてのアドバイザーとしてお邪魔しました。
OZデイ33しものせきって?
この施設は今年4月にオープンしたばかりの施設です(ホームページはこちら→☆)。医療的ケア児や、脳性麻痺などの重度障害のお子さんの個別性を大切にした、通いの場を作りたい、と言う想いで作られた施設で、放課後等デイサービス、 児童発達支援事業、生活介護を併せ持っている多機能型の施設です。
ちなみに北九州に同じ名前の施設があるのですが、系列施設というわけではなく、以前そちらで学んでいたこちらの管理者さんの熱意を汲み取って名前を貸していただいているそうです。
管理者の木村さんは理学療法士さん。偶然下関市内で同時期に独立・起業をしたセラピスト仲間ということで意気投合し、その後も支え合っている、同志の一人です。
実は家も近所。何なら子供達まで友達同士だったことが、後になって判明しています(笑)
活動のアドバイザーに入ったよ♪
そんな施設に私が何をしているかというと、普段は食事時間にお邪魔して、食事介助方法や、栄養面のアドバイザーをしています。定期的にアドバイジングをするようになり半年。お互い関わり方が慣れてきたので、もう一歩新しいことがしたいねと作戦会議をしていました。そこで…
「クッキングをしたい」
そんな想いが職員さんからも聞かれるようになり、よし、なんかいっちょやりましょう、ということになりました。そんなわけで、今日の私の任務はアドバイザーです。
衛生上の問題をどうやってクリアするか、法律的な位置付けなどをまとめながら、何より「重度障害の子が作って食べられるものの選定をどうするか」という問題をクリアしていかなければいけません。
例えばスイートポテトを作るとしても、全員がクッキングに参加するには?全員が食べられるようにするには?そんなふうに問題がたくさんあります。それらをひとつひとつ解決できるように話し合いを進めることができました。
さて、それらの話が上手くまとまってきたところ、ちょっと職員さんからご意見が出ました。
果物狩りに行きたいな
そう、果物狩りです。果物狩りに行きたい。そしてそこで食べさせたい。そこで採ってきた果物を他の子供たちにも食べさせてあげたい。そんな想いが職員さんから出てきました。いいですね〜。美味しいですよね、採れたての果物。そして自分で採った果物って。
そこで、安全に味覚刺激を入れるこんな方法をご紹介。
職員さんが、この動画に感動してくれて、目の前でチャンネル登録してくれました(笑)
でも、こういうやり方がわかっていれば、みんな果物狩り、楽しめるんじゃないでしょうか?
食べられない子もいるけれど
もちろん、どうやったって食べさせるのにハイリスクなお子さんもいます。そう言ったお子さんへの楽しみ方もいくつか紹介をしました。
味覚を楽しめる子には最大限。そして摂食をすることへのハードルが高いお子さんに対しては、他の五感をどうやって刺激すれば、その食環境を楽しむことができるのか…など、多方面の話ができたかな、と思います。
中の職員・外の支援者
私はこうやって、外の目を持って施設に入ります。中で働いていると見えないこと、気がつけないことをお伝えしながら、施設さんに関わることがとても好きです。
施設で働く職員さんが、やりたいこと・不安なこと。それらをキチンと安全に楽しく実行するために、必要な情報の引き出しとして伺うのです。
そんなわけで、今日も引き出しにたくさんの情報を詰め込んで。お邪魔しようと思います。
木村さん、職員さん、ありがとうございました
【長岡菜都子(だんらんコーディネーター)】
リハビリテーション専門職である言語聴覚士の国家資格を所有。病院勤務を経て、訪問看護ステーションに入職。以後12年間で、訪問リハビリテーションを学ぶ。対象は乳幼児から高齢者まで幅広く、病気や障害を抱えながらも、にいかにして家族とともに充実した温かい生活を送れるかにこだわり、支援している。
現在は病気や障害を抱える当事者に対し、『個別』ではなく、家庭や関係施設へ『戸別』に訪問し、主に「はなすこと」「たべること」に関する、赤ちゃんの育み支援、こどもの学び支援、成人・高齢者の生活支援を行っている。
その他、医療・福祉・介護・教育施設等への外部講師等も行い、「はなすこと」「たべること」のバリアフリーを目指し活動中。
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