【研修会参加】福祉機器展&ノーリフトケア実技セミナー

今日は、市内でやっていた福祉機器展と、特別講演のノーリフトケアについての実技セミナーに参加してきました。

ノーリフトケアって?

介護や看護などを行っていると、必ずと言っていいほど問題になる「腰痛」。それに対し、オーストラリア看護連盟が「押さない・引かない・持ち上げない・ねじらない・運ばない」という方針を打ち出したことから始まった介護です。オーストラリアでは、すでにこのノーリフティングケアが定着しており、危険や苦痛を伴う、人力のみの移乗を禁止し、福祉用具使用の移乗の義務付けが始まりました。

そして、それを日本にも取り入れうようと、日本ノーリフト協会が発足されました。ノーリフトに関わる人が、看護や介護に関わる人の腰痛を職業病としてあきらめるのではなく、 ケアのプロとして予防と対策を実施できるようになること、また、腰痛予防対策をツール(よい機会/チャンス)として、 医療や介護現場に労働安全衛生マネジメントを定着させること、 そして、褥瘡や拘縮の悪化、寝かせきりをなくし、プロとして、 ケアを業務にしないようにケアの質を再検討する機会をノーリフト(腰痛予防対策)を通して伝えることを目的としています。

腰痛はあって当たり前、腰痛になってから対処するのではなく、腰痛自体を予防しようとする考えですね。素晴らしい。

今日のセミナー

そんな、日本ノーリフト協会の代表理事でいらっしゃる、保田淳子先生のセミナーがしないであるなんて贅沢!と思い、参加してみました。

今回は座学で基礎を学び、リフトとスライディングシートを練習する時間がありました。

リフトは何種類も使ったこともあったので、スライディングシートに興味津々♪

いろんな使い方があるんだなぁと思いました。

私は、すっっごい筋力ないんです(´;ω;`)しかも理系人間なので、テコの原理使ったり、重心移動で動くのが得意なので腰を痛めたことはないのですが、そこにスライディングシートを組み合わせると、片手で人がスーーっと動くことに感動しました。

写真や動画は許可とれた部分だけ…。全部は無理でした。残念!

体力なし・根性なしの私でもノーリフトなら!

ところで私、介護技術について、ほぼど素人なんです。恥ずかしながら・・・。移乗ひとつとってもまともにできないんです。あぁ、情けない。握力・筋力・体力・根性が全くないことも原因なんでしょうが、なかなか学ぶ機会もなく、学ぶ気もなく、のらりくらりと今日まで来てしまったので、実は結構気にしていました。

そんな私がなんでこれを学ぼうと思ったかというと、最近親しくなった理学療法士の方が、このノーリフトケアを広めようと積極的に活動をされているからなんですね。

その方の活動する団体は、健康労働支援協会(リンクはこちら→)という協会です。

健康労働支援協会って?

こちらの団体は、「働きやすい職場づくりを健康から切り開く」をモットーに、専門の理学療法士が企業に直接出向かれて、従業員の方に身体のコンディショニングやセミナー、職場巡視を通して、従業員の働きやすさや健康水準を高めるための健康経営支援をする「ヘルジョブ」やノーリフティングケアの導入支援、リハビリコンサルティング事業を行なっています。STには未知の領域ですね…。

少し前に、こちらの代表理事の鳥毛正弘さんと知り合うことがあり、「へぇ、ノーリフトなんてものがあるのかぁ」とちょっと興味をもったのが始まりです。

鳥毛さんは、このノーリフトを広めようと、群馬県で積極的に活動されています。この夏には、その活動を形にする為に、クラウドファンディングにも挑戦されました。結果としては未達成となってしまいましたが、それに挑戦する気持ちがすごい!

介護者の高齢化に対応しよう

私の活動するエリアは、高齢化率が本当に高く、介護を受ける方の高齢化はもちろんですが、介護をする方の高齢化も進んでいきます。介護をする人も、負担なくできることが広まるって、本当に大切ですね。

体力なし、根性なしの私でも、介護できるかも!?と思わせていただいた研修となりました。

戸別訪問の依頼が入っていた為、最後まで聞けなかったのが名残惜しい!また、同じようなセミナーがあったら、ぜひ参加しようと思います♪

【長岡菜都子(だんらんコーディネーター)】
リハビリテーション専門職である言語聴覚士の国家資格を所有。病院勤務を経て、訪問看護ステーションに入職。以後12年間で、訪問リハビリテーションを学ぶ。対象は乳幼児から高齢者まで幅広く、病気や障害を抱えながらも、にいかにして家族とともに充実した温かい生活を送れるかにこだわり、支援している。
現在は病気や障害を抱える当事者に対し、『個別』ではなく、家庭や関係施設へ『戸別』に訪問し、主に「はなすこと」「たべること」に関する、赤ちゃんの育み支援、こどもの学び支援、成人・高齢者の生活支援を行っている。
その他、医療・福祉・介護・教育施設等への外部講師等も行い、「はなすこと」「たべること」のバリアフリーを目指し活動中。