お盆休み中ですね。台風10号が接近中ですが、皆さん防災準備は整っていますか?現在の予報では、私の暮らしている地域はわずかに外れていますが、どの地域にも被害がないことをお祈りします。
お盆中、帰省先で過ごしている方も多いかと思います。私は仕事を最小限にさせてもらって、家事育児を中心に過ごしていますが、今日は、このお盆期間中の帰省先で気になることについて。育児のお話になります。
帰省シーズンの運転事情
私は関東生まれの関東育ち、大学も関東で、就職を機に山口県へ来ました。比較的都会の方から徐々に田舎に移動した訳ですが、交通手段が田舎と都会では大きく異なります。
そう、電車ではなく自動車での移動が増えるのです。
ご実家へ帰省されている皆さん、実家の車にお子さんを乗せるとき、チャイルドシートどうしていますか?
訪問看護ステーション勤務の頃、この時期の訪問はかなり神経質になります。と、言うのも・・・
まず、他県ナンバーの車が増えます。そのため、急な割り込みや、道を間違える車もふえるのです。高速道路の入口近辺などは非常に混むため、ルートを変更しなければなりません。お盆やお正月は、毎年必ずこういった現象が起きます。
そしてもうひとつ多いのが、チャイルドシートに乗っていない子どもが、非常に増えること。運転中、前方の車の後部座席の子どもが立ち上がっていたり、軽自動車なのに後部座席に3人乗っていたり・・・(3人乗り可の場合もありますが)。こういう車が前方に来ると、見ているだけで本当に怖いなぁと感じます。
本当にお願いしたい。チャイルドシートは正しくつけて!!
チャイルドシートを正しくつけよう
もはや、びぃどろ講座でもなく育児論みたいになりますが(笑)、帰省中だからと実家の車にわざわざチャイルドシートを用意でにないのはわかりますが…やはりそれは危険ですよ!と、強く言いたい。
とはいえ、私の暮らす地域は本当に昔ながらの古い地域です。嫁ぎ先からも「最近はチャイルドシートなんてしないといけないなんて、大変だねぇ。」「すぐそこまでだからいいでしょ?」と聞かれることもありました。私は断固拒否!!
幸い私の嫁ぎ先の人はみんな、「あぁそうなのね」と言って、私のしたいようにさせてくれたので、問題はなかったのですが、案外そうもいかないと聞きます。
チャイルドシートにも複数種類がありますが、5点ハーネスの場合、肩と腰のベルトの位置を正確につけましょう。たまに肩ベルトから子供が抜け出しているお子さんを見ますが、それは正しくない位置であったり、締め加減が緩すぎることも原因です。つけ方を見直しましょう。
3点ハーネスの場合、胸元の斜めのベルトが首にかかると苦しいと言って、背中に回す人がいます。絶対にやめてください。万が一の時に、ベルトが背中にあってはロックがかからないので、大怪我につながります。シートベルトの機能を考えず、ただ「つけた気持ち」になっているのでは、身を守ることができません。どうせ付けるならば正しくつけてほしい。そして、なぜつけるのか、正しい付け方は?などを含めて、きちんと、仕組みを知って欲しいなと思います。
決して、『警察につかまるからするもの』ではありません。
危険を予測する能力を育む
お子さんの中には、「チャイルドシート嫌がるんです」ということも多いと思います。
ここからは完全に私の育児に対する個人的な考えですが、命に関わることだけは絶対に認めないと決めています。嫌がるなら車に乗せません。それくらい徹底しています。
本当、自分の子どもたちに勉強しろとか一切言わないんですが、命に関わることはかなり厳しくいう母親だと自覚しています。
子どもが自ら危険を回避できるようになることは重要だと考えています。シートベルトをつける行為ひとつ取っても、誰かの車に乗った時に、何の抵抗もなくつけてほしい。それが命を守る行為となるかもしれません。ベルトをかける位置も、ロックがどうやったらかかるのか、どうつければより安全なのかを、わかってつけて欲しいと考えています。
移動手段が電車中心だった頃には全くわからなかったのですが、この訪問の仕事を始めてから周囲の車の様子をよく見るようになりました。
子どもの危険を予測する力、危険を回避する判断力を育む。これも親として必要なことかもしれません。
何にしても、お盆シーズン。皆様、良い時間をお過ごしください。
【長岡菜都子(だんらんコーディネーター)】
リハビリテーション専門職である言語聴覚士の国家資格を所有。病院勤務を経て、訪問看護ステーションに入職。以後12年間で、訪問リハビリテーションを学ぶ。対象は乳幼児から高齢者まで幅広く、病気や障害を抱えながらも、にいかにして家族とともに充実した温かい生活を送れるかにこだわり、支援している。
現在は病気や障害を抱える当事者に対し、『個別』ではなく、家庭や関係施設へ『戸別』に訪問し、主に「はなすこと」「たべること」に関する、赤ちゃんの育み支援、こどもの学び支援、成人・高齢者の生活支援を行っている。
その他、医療・福祉・介護・教育施設等への外部講師等も行い、「はなすこと」「たべること」のバリアフリーを目指し活動中。
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