【イベント参加】みんなちがってみんなイイ

昨日は北九州で開催された、あるイベントに参加してきました。

みんなちがってみんなイイ‼

そのイベントはこちら。『みんなの学校・みんなの社会 みんなちがってみんなイイ‼』です。

大人の方へ。あなたにとって学校とはどんな場所でしたか?子どものみんなへ。あなたにとって学校とはどんな場所ですか?子どもたちにとって学びとは何でしょうか⁉当たり前が当たり前じゃない⁉今、教育界で大注目の3人の先生方がこの夏、北九州、飯塚にやってくる!

大阪市立大空小学校初代校長の木村泰子さん、千代田区麹町中学校校長の工藤勇一さん、学校法人立花学園立花高等学校校長の斎藤眞人さん

この3名の先生がおくるトークセッション。大変刺激的な時間をいただきました。

第1部 学校改革

一昨日このブログで挙げた、『支援学校給食改革』と趣旨は異なりますが、学校というある意味で閉ざされた空間を変えるという試みは、本当に大変です。

改革の障壁となるものは何か?何のために改革をするのか?全ての子どもの学習権を保証するという最上位の目標に向かって進むためにはどうしたらいいのか。
その試みとして、『保護者』と呼ぶことをやめう。学校に我が子が入ったら、その子の周囲にいる子どもの『サポーター』となろう。周囲子どもを育てれば、自分の子どもは勝手に育つ。そんな想いが飛び交います。

業務過多な昨今の教育現場に求められることって何だろう?『みんな違っていい』と『全ての子どもの学習権を保証する』この相反する考えを、どう達成するのか。

子どもには『先生に頼らない』『嫌なことは自分が請け負う』『文句を意見に変える』それを得て成長しよう。そして、サポーターである大人は『主体的に学ぶ意欲を、子どもに与える。与え続ける。』そんな思いをいただきました。

第2部 地域を巻き込んだ学校作り

そして、テーマとしてとても難しい第2部。地域を巻き込むというけれ、どうやって地域を巻き込むのか。地域を巻き込むことの良さとは?コミュニティスクールとは?

やはり、地域を巻き込む前に、まずは保護者を巻き込むことから始めないといけない。正直私は、こういった地域活動に消極的です。得意ではないんです。けれど、自分の子どもを地域に育ててもらうことの重要性は、きっと見直さないといけないんだな、と痛感しました。
地域や学校に保護者が自然と入ることで、保護者も学校の運営の一部を請け負うことができれば、そこに責任が生まれ、現在の学校の問題の意味や本質を見ることができます。地域で子どもが育つ。それを1から問い直す時期が来ているのかもしれませんね。

そして、虐待。学校から一歩出たら先生方は何もできません。そんな子どものSOSを発見できるのは…子どもの命を守るのは、やはり地域の人しかいないのです。

地域の人、それはサポーター、それは保護者。私にもできることあるのかなぁなんて、そんなたくさんの想いを聴きながら、考えを巡らせました。

第3部 合理的配慮と排除の違い

そして最近よく聞かれるようになった、合理的配慮とは?について。私もわかっているようでわかっていなかったな、と反省したことの一つでもあります。
『合理的配慮』ではなく『合理的排除』がされていないですか?50人のクラスで2人の障害児がいたら、48人のために2人は特別の部屋へいこう。これは、『配慮』か『排除』か。難しいですね。

支援学校の意味、特別学級の意味を、考え直していきたいです。

学校ってどんな場所だった?

わたしにとって、最も良い意味で刺激を受けたのが、高校でした。わたしの出身校は、マスコミにも大々的に取り上げられた高校ですが、生徒が自治確立と、自身の人権を守るため、生徒会権利章典を作っており、名実ともに自由を生徒が勝ち取った高校でした。高校時代に私は基本的人権とは何か、子どもの権利とは何かについて学ぶ時間がありました。人権を守るということはリハビリテーションの本質だと思っています。あの時代があったから、今の私があると言えます。

自分のこどもにも、全国のこどもにも、みんなそういう素晴らしい時間を歩んでほしい。その為にできることを探していきたい。

でも、やっぱりそんな壮大な夢ではなく、まずは目の前のこと。私の子どもたちに、きちんと未来の明るさを伝えたいな。

情けないことですが、私は決して立派な親にはなれないし、育児も下手。どちらかといえば私は自分の好き勝手なことしていたいから、うまく関われません。

けど隣に子どもがいてくれることは、普通なようで特別なことなんですよね。
特別な育児はできませんが、普通に大切に思っているということを、伝え続けていこうと思います。

本イベントの主催者の方々は本当に素敵だなと感じました。
素晴らしい時間をありがとうございました。

【長岡菜都子(だんらんコーディネーター)】
リハビリテーション専門職である言語聴覚士の国家資格を所有。病院勤務を経て、訪問看護ステーションに入職。以後12年間で、訪問リハビリテーションを学ぶ。対象は乳幼児から高齢者まで幅広く、病気や障害を抱えながらも、にいかにして家族とともに充実した温かい生活を送れるかにこだわり、支援している。
現在は病気や障害を抱える当事者に対し、『個別』ではなく、家庭や関係施設へ『戸別』に訪問し、主に「はなすこと」「たべること」に関する、赤ちゃんの育み支援、こどもの学び支援、成人・高齢者の生活支援を行っている。
その他、医療・福祉・介護・教育施設等への外部講師等も行い、「はなすこと」「たべること」のバリアフリーを目指し活動中。