【びぃどろ講座】おうちで簡単!粘土遊び

学校が突然の休校。暫くは自宅で子どもたちと過ごすことになったご家庭も多くあると思います。普段は学校などに通っている子供さんを、退屈させずに過ごすのって、ちょっと大変。今日はお家で簡単にできる、粘土遊びについて。

粘土の種類

最近では100円ショップでもたくさん売られている粘土。また、その種類も様々です。まずは、どんな種類が売っているのか見てみましょう。

あぶら粘土

これは小学校などの授業でもっとも使う粘土です。カオリン等の鉱物粉とワリセン、ひまし油、植物性油、鉱物性油などを混ぜて作られたものです。 固くなりにくく、何度もくりかえし作り直しができる粘土ですね。

紙粘土

言わずと知れた工作の王様、紙粘土。だれでも触ったことのある粘土のひとつだと思います。パルプを主原料に水や糊を混ぜて作られたものです。乾燥させると固くなり、絵の具などでの着色にも向いています。最近は軽量タイプであったり、カラーつきのものも多く売らえれており、工作の幅が広がっています。

木粉粘土

これは廃材や間伐材、鉛筆の削りカスなどの木を原料とした木粉から作られている粘土です。開封したときに、ほんのり木の香りが広がります。これは自然乾燥で固くなります。固まったら彫刻刀などで彫ることも可能です。固くなりすぎるわけではないので、非常に扱いやすい部類に入るでしょう。最近は100円ショップでもよく販売されています。着色もできますが、粘土自体に木の色がついているため、紙粘土ほど着色には向いておらず、ナチュラルな仕上りを求める作品作りに向いています。

石粉粘土

これは文字通り、石を粒の均等な粉状に粉砕し、それらを接着剤などの薬品等と混ぜて粘土状にしたもの。手にもくっつきにくく、乾燥後は固まります。木粉粘土と同様に、固まったら彫刻刀で削り出しもできるんですよ。これも最近では100円ショップで販売されいています。

樹脂粘土

近年、アクセサリー作りなどでもよくつかわれていたこの樹脂粘土。成分はなんと「木工用ボンド」と同じ成分、酢酸ビニルエマルジョンがベースになっています。 最近は100円ショップでも様々なカラーが販売されるようになっています。この粘土は作る際は比較的柔らかくて扱いやすいですが、乾燥後は非常に固くなるという特徴があります。そのためアクセサリーなどの身につけるものの製作に使われることが多いんですね。

小麦粘土

小さいお子さんのいる家庭で比較的よくつかわれる、この小麦粘土。主原料が文字通り「小麦粉」ですから、万が一小さいお子さんが口にしてしまっても安全ということで使用されています。これはカラーバリエーションが豊富で、安全にかつ創造力豊かにあそぶことができるものでもあります。

粘土を作ってみよう

粘土の種類って、沢山あることがわかりましたが、もっとお手軽にする方法もあります。それは上記の「小麦粘土」を家庭の小麦粉を使って作る方法です。

材料

◆小麦粉…1カップ
◆水…1/3カップ
◆油…少々
◆塩…小さじ1

なんとコレを混ぜるだけ!凄い簡単ですね♪

ちなみに出来上がった粘土に、絵の具や食紅などを足すことで、カラー粘土を作ることができます。こうすることで、作品の幅も広がりますね。

この小麦粘土は、焼く事で固まらせることができます。オーブンで約ときは180度に温めたオーブンで、15〜20分程度焼いてみましょう。着色は焼く前でも後でも大丈夫です。できあがった作品に紐を通してオーナメントにしたりすることもできますね♪

注意点

小麦粘土の注意点は2つ。ひとつめは、小麦アレルギーの方は触れてはいけません。もうひとつは「腐りやすい」ということ。食品でできており、素手でこねるので、数日後には腐ったり、カビが生えることがあります。なるべく早く使い切りましょう。

まとめ

おこさんとのおうち遊び。せっかくなので、いままでやったことがないことをじっくりしてみるのも面白いかも知れませんね。

【長岡菜都子(だんらんコーディネーター)】
リハビリテーション専門職である言語聴覚士の国家資格を所有。病院勤務を経て、訪問看護ステーションに入職。以後12年間で、訪問リハビリテーションを学ぶ。対象は乳幼児から高齢者まで幅広く、病気や障害を抱えながらも、にいかにして家族とともに充実した温かい生活を送れるかにこだわり、支援している。
現在は病気や障害を抱える当事者に対し、『個別』ではなく、家庭や関係施設へ『戸別』に訪問し、主に「はなすこと」「たべること」に関する、赤ちゃんの育み支援、こどもの学び支援、成人・高齢者の生活支援を行っている。
その他、医療・福祉・介護・教育施設等への外部講師等も行い、「はなすこと」「たべること」のバリアフリーを目指し活動中。