例えば車に乗っているとき、例えばママの手が離せないとき、例えばお風呂の中で。子供となにか遊びたいけれど、特別なおもちゃもない。そんなときになにをして遊べばいいだろう?今日はそのお話。
絵本が好き
こどもって、絵本が好きですね。また、ママに読み聞かせてもらうことがもっとすきです。でもどうしても手が話せないときもあると思います。
では物語を作ってみてはどうでしょうか?
え?無理?難しい?
大丈夫。こんな遊び方だったら誰でも楽しめるのです。
物語を作ろう
物語って簡単に思いつかないですよね?そう、難しいんです。ですからまずは冒頭の部分を言ってみましょう
そこで、話を切って、子どもさんにバトンタッチ。「はい、続きは?」と振ってみましょう。だいたい知っている物語の一部を追加してくれます・
えーっと、おじいさんが山に芝刈りに、おばあさんが川へ洗濯に行きました
そうしてどんどん物語を進めていきましょう。
おじいさんが竹をきるとソコにはなんと!!!
こんな言い方したら、子どももちょっと考えて・・・
桃太郎がでてきました!
なんて、ぜんぜん違うお話を作っていくことができます。
もちろんママが全然違うことを言っても良いんです。こうやって話を順番に作っていくことが、お子さんとのやりとりとなり、想像力・創造力を培っていくことになります。
ママとのやりとり
こどもは遊びを考える天才ですから、いくらでも遊ぶことができます。しかしそこに「ママと」というキーワードが入ることで、遊びに彩りが伴います。
そして役割交代というものには、子供の社会性の発達においてとても重要なものです。「待つ」「聞く」「考える」これらを複合して初めてできるものなんですね。
お子さんとのやりとりを通して、言葉の数をふやし、言葉を交わす経験を増やしてみてください。
【長岡菜都子(だんらんコーディネーター)】
リハビリテーション専門職である言語聴覚士の国家資格を所有。病院勤務を経て、訪問看護ステーションに入職。以後12年間で、訪問リハビリテーションを学ぶ。対象は乳幼児から高齢者まで幅広く、病気や障害を抱えながらも、にいかにして家族とともに充実した温かい生活を送れるかにこだわり、支援している。
現在は病気や障害を抱える当事者に対し、『個別』ではなく、家庭や関係施設へ『戸別』に訪問し、主に「はなすこと」「たべること」に関する、赤ちゃんの育み支援、こどもの学び支援、成人・高齢者の生活支援を行っている。
その他、医療・福祉・介護・教育施設等への外部講師等も行い、「はなすこと」「たべること」のバリアフリーを目指し活動中。
昔々あるところにおじいさんとおばあさんがいました