【びぃどろ講座】いろんな姿勢を学ぼう

介護などの現場に行くと、ベッドで横になっていたり、背もたれが持ち上がっていたりしま。また車椅子も、ふつうに座っているものや背中が倒せるものなどがあります。

これらのちがいや特徴についてまとめます

寝ているときの姿勢の名前

ベッドなどで横になっている姿勢にもいくつか名前があります。

仰臥位(ぎょうがい)

これは仰向けで寝ている状態を言います。この「臥」という字には「休む、横になる、伏す」などの意味があります。

腹臥位(ふくがい)

これは一般的に言う「うつぶせ」のことを言います。

側臥位(そくがい)

これは横向き寝のこと。右を下にしたら右側臥位、左を下にしたら左側臥位になります。この姿勢では手足を伸ばしたままではバランスが取れないため、片膝を曲げたりすることでバランスを取ります。

半側臥位(はんそくがい)

これは上述の側臥位の一種ですが、体幹が45度まで倒れ。仰向けと側臥位の中間というイメージです。この姿勢は枕や布団で支える必要があり、褥瘡予防・褥瘡対策などでつかわれます。

半腹臥位(はんふくがい)

半腹臥位は、うつ伏せから更に臀部(お尻)を横に出した姿勢です。だきまくらの姿勢と同じ姿勢です。この姿勢は、休息するには最も楽な姿勢と言われます。

座っている姿勢

ではつぎは、座っている姿勢です。座り方にも色々あるんですよ♪

座位・椅子座位(ざい)

これは椅子に座っている姿勢です。膝と腰がおよそ90度になっている、一般的な座り方をいいます。

この姿勢で注意しなければいけないのが「仙骨座り」と言われる姿勢です。これは、体力が低下していたり、筋姿勢や筋緊張の亢進、車椅子の不適合など複数の要因が絡むことで、お尻が前の方にずり下図のような姿勢になることを言います。

仙骨座り

リクライニング位

これはベッドなどで背もたれ部分だけを45度程度に起こしている姿勢を言います。ずれやすい姿勢絵なので、枕やクッションなどで整えることが必要になります。

ティルト

上記のリクライニングではお尻が前方に刷りやすいため、大腿部分を持ち上げて整える姿勢をティルトといいます。これはリクライニングに比べて姿勢の崩れが少なく、座っていても楽にその姿勢を維持することができます。

まとめ

姿勢にはたくさんの種類があることがおわかりいただけましたか?本当はもっとたくさんの種類があるのですが今回は身近な臥位と座位の説明となりました。ご参考にしてください。

【長岡菜都子(だんらんコーディネーター)】
リハビリテーション専門職である言語聴覚士の国家資格を所有。病院勤務を経て、訪問看護ステーションに入職。以後12年間で、訪問リハビリテーションを学ぶ。対象は乳幼児から高齢者まで幅広く、病気や障害を抱えながらも、にいかにして家族とともに充実した温かい生活を送れるかにこだわり、支援している。
現在は病気や障害を抱える当事者に対し、『個別』ではなく、家庭や関係施設へ『戸別』に訪問し、主に「はなすこと」「たべること」に関する、赤ちゃんの育み支援、こどもの学び支援、成人・高齢者の生活支援を行っている。
その他、医療・福祉・介護・教育施設等への外部講師等も行い、「はなすこと」「たべること」のバリアフリーを目指し活動中。