年中どこでも食べられるバナナ。今日はバナナの食べ方について。
バナナの食べ方?
普通に皮を向いて、上からかぶりつくんじゃないの?
はいそうです。
・・・って、これじゃあ、びぃどろ講座になりません^^;
あくまで嚥下障害などの方への食べさせ方のお話です。
バナナの栄養素
バナナはご存知の通り、とっても栄養価の高い食べ物と言う印象ですが、実は意外とヘルシーなんですって。
バナナ1本(約100g)につき85kcal程度。ご飯の半分くらいのカロリーですね。カリウムがとても豊富に含まれていて、体内の水分や塩分のバランスを整える作用があります。あとは食物繊維ですね。排泄機能の助けにもなるのです。ちょっと糖質が高いので、糖質が木になる方はご注意を、といったところでしょうか?
で、食べ方
実はバナナって、食事形態の見本として使える食品で、言語聴覚士の指導にはとっても便利なんです♪
①そのまま
もちろん、そのまま食べることもできます。目安として、軟らか食になりますね。
②つぶす
咀嚼が苦手・弱い方に恥フォークなどで粗つぶしにすることで、ぐっと食べやすくなります。
③さいの目に切る
最初のひと噛みをフォローできれば、もぐもぐできると言う方には、さいの目に切るといいでしょう。刻み食ではありますが「素材そのもの」が軟らかいので、安全な刻み食とすることができます。
④ペーストにする
すり鉢やマッシャーなどで、丁寧につぶして滑らかにします。ペースト食ですね。
このように、バナナ一本で、いくつもの形態を作ることができるので、「このぐらいの大きさにしましょうね」とか「固さはこのくらいですよ」などの説明がわかりやすくできます。
もっとつぶしたい!
そして、嚥下の能力からすると、もう少し滑らかに潰したいけどうまくいかない場合、簡単な方法があります♪
チンするんです
一度加熱すると、とても柔らかくなり、滑らかなペーストを作ることができます。
ご自宅で、嚥下食の固さチェックをしたい時、バナナを使ってしてみてはいかがでしょう?できれば、いろんな方に見せることによって、みんなで固さなどの食事形態を共有することができますよ♪試してみてくださいね(^∇^)
【長岡菜都子(だんらんコーディネーター)】
リハビリテーション専門職である言語聴覚士の国家資格を所有。病院勤務を経て、訪問看護ステーションに入職。以後12年間で、訪問リハビリテーションを学ぶ。対象は乳幼児から高齢者まで幅広く、病気や障害を抱えながらも、にいかにして家族とともに充実した温かい生活を送れるかにこだわり、支援している。
現在は病気や障害を抱える当事者に対し、『個別』ではなく、家庭や関係施設へ『戸別』に訪問し、主に「はなすこと」「たべること」に関する、赤ちゃんの育み支援、こどもの学び支援、成人・高齢者の生活支援を行っている。
その他、医療・福祉・介護・教育施設等への外部講師等も行い、「はなすこと」「たべること」のバリアフリーを目指し活動中。
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