昨日くらいから、目がかゆい・鼻が詰まる…。あぁきたな、この季節が。
と、いうことで今日は花粉症のお話。
花粉症ってなに?
花粉症とは花粉を吸い込んだりすることで「くしゃみ」「鼻水」「鼻づまり」等の症状を引き起こすアレルギー性鼻炎のひとつです。
この花粉症はさまざまな花粉で発症しますが、その代表的なものが春のスギ花粉症です。日本人の約20%がこのスギによる花粉症と言われています。
私も6年ほど前から花粉症を発症してしまい、もれなくスギ・ヒノキに苦しめられています。困ったー。
症状
花粉症の症状はご存知の通り「くしゃみ」「鼻水」「鼻詰まり」ですね。ですから口呼吸になりますし、声も変化してしまいます。
鼻だけではありません。目にも症状が現れます。目のかゆみや充血、涙が止まらないといった症状もあります。人によっては眠気、めまい、頭痛、倦怠感、集中力の低下、イライラ感などが見られるなど、症状は多岐にわたります。
原因
この花粉症、スギやヒノキによる季節性のものってどれくらい原因となる花粉があるんでしょう?
じつはその数60種類以上になるとも言われます。つまり季節性と言っても、あくまでその花粉が飛んでいる季節が限定されるだけであり、アレルギーを引き起こす花粉自体は年中飛んでいるという状態なんですね。春はスギやヒノキが有名ですが、初夏はシラカンバ、秋のブタクサやカナムグラ、などなど。地域や季節によって沢山の花粉が飛んでいるのです。
対策
花粉症というものは一度なったら完治は出来ないとされています。ですから症状がでないORでにくくなるような対応が望まれます。
メガネ・マスク
花粉の飛散が多い日は、マスクや眼鏡で防止しましょう
服に気をつける
花粉が付着しにくい素材の服を着ましょう。また付着した花粉を玄関先で払い落としてから入室すると、家の中に花粉を持ち込まずに過ごせます
布団は中干し
洗濯物や布団は室内干しをしましょう。外に干すと取り込みの際に室内に入り込むことがあります。
窓を開けすぎない
換気は必要ですが、大きく窓を開けると花粉が室内に入り込むため、小さく開けて風が吹き込まないように注意しましょう。
寝たきりの方の話
脳梗塞や加齢に伴い寝たきりとなる方もたくさんいらっしゃいます。
先日戸別訪問先で、奥様から「最近主人の痰が増えて困っています」とのお話しがありました。呼吸器にもトラブルがある方でしたが、最近特にひどく、吸引回数が急に増えて困っているとのことでした。気管支炎や肺炎等の症状はありません。
ふと奥様に「ご主人様は、花粉症ではないですか?」と伺いました。
しかし「いえ、昔はそんな事ないですが…こんな今更、花粉症になったりするんですか?」と言われました。
そう、花粉症は突然なることがあります。そのため、アレルギー検査をお願いすると、まさかの陽性。どうやら最近になって知らぬ間に花粉症になっていたようです。原因がわかったため、抗アレルギー薬を処方してもらい、少し状態が改善しています。このまま落ち着いて、奥様の吸引の負担が軽減するといいな、と思っています。
このように、寝たきりの方であっても急に発症することがある花粉症。
この時期に急に鼻水や咳が出たら、風邪などの病気もそうですが、アレルギーも疑ってみてはどうでしょう?
【長岡菜都子(だんらんコーディネーター)】
リハビリテーション専門職である言語聴覚士の国家資格を所有。病院勤務を経て、訪問看護ステーションに入職。以後12年間で、訪問リハビリテーションを学ぶ。対象は乳幼児から高齢者まで幅広く、病気や障害を抱えながらも、にいかにして家族とともに充実した温かい生活を送れるかにこだわり、支援している。
現在は病気や障害を抱える当事者に対し、『個別』ではなく、家庭や関係施設へ『戸別』に訪問し、主に「はなすこと」「たべること」に関する、赤ちゃんの育み支援、こどもの学び支援、成人・高齢者の生活支援を行っている。
その他、医療・福祉・介護・教育施設等への外部講師等も行い、「はなすこと」「たべること」のバリアフリーを目指し活動中。
最近のコメント