今日は嚥下障害の方に行う訓練の方法で、喉周りを鍛えるトレーニングについてご紹介します。
のどまわりを鍛えるって?
飲み込みに障害がある場合、「ごっくん」が上手くできないという方が多く見られます。ですから飲み込みの力を鍛えることで、この「ゴックン」を素早くする・力強くするなど、「ゴックン」自体を上手にする効果があります。
ちなみにこの「ゴックン」は、喉仏の動きが大きく影響しているのですが、喉仏を動かすために必要な筋肉は主に4つあり、それらをまとめて「舌骨上筋群(ぜっこつじょうきんぐん)」といいます。
この4つの筋肉を鍛えることで、飲み込みがうまくなるのですね。
とは言え、そんな聞き慣れない筋肉。一体どうやって鍛えるのでしょうか?
具体的にはどんな場所?
舌骨上筋群って、実際どんな場所でしょう?
4つの筋肉の総称といいましたが、実際はどれも小さい筋肉で、だいたいこのあたりに集中しています。
ボールをつかったトレーニング
というわけで、かんたんにボールを使ったトレーニングをしてみましょう。
ボールは8〜10cm程度の小さなボール(100円ショップなどでOK)を用意します。このボールを、顎と鎖骨部分で挟み、顎の力でギューッと強く潰していきます。このとき、可能な限り最大限の力でつぶしましょう。ことのき息を止めることはせず、5〜10秒キープするのを5〜10セット行います。回数は少し疲れを感じる程度に行いましょう。
飲み込みのトレーニング
飲み込みのトレーニングにはイロイロなものがありますが、何より継続することが大切。気軽に継続できるトレーニング方法を、少しずつ今後もご紹介していこうと思います。
いつまでも美味しくご飯を食べられますように♪
【長岡菜都子(だんらんコーディネーター)】
リハビリテーション専門職である言語聴覚士の国家資格を所有。病院勤務を経て、訪問看護ステーションに入職。以後12年間で、訪問リハビリテーションを学ぶ。対象は乳幼児から高齢者まで幅広く、病気や障害を抱えながらも、にいかにして家族とともに充実した温かい生活を送れるかにこだわり、支援している。
現在は病気や障害を抱える当事者に対し、『個別』ではなく、家庭や関係施設へ『戸別』に訪問し、主に「はなすこと」「たべること」に関する、赤ちゃんの育み支援、こどもの学び支援、成人・高齢者の生活支援を行っている。
その他、医療・福祉・介護・教育施設等への外部講師等も行い、「はなすこと」「たべること」のバリアフリーを目指し活動中。
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