【びぃどろ講座】離乳食のステップアップ〜初期〜

赤ちゃんが生まれると、母乳・ミルクで育てながら、毎日体重とにらめっこ。おむつ交換一つも初めてだと不安がたくさんありますね。

きょうは離乳食のステップアップについてのお話、第1回目です。

離乳食って何?

そもそも離乳食ってなんでしょう?

離乳食とは

離乳食(りにゅうしょく)は、乳幼児に対して栄養源を母乳やミルクから切り替えるための食品をいう。離乳食を供する期間を離乳期という。

期間としては、個人差もあるが4、5か月から1歳半くらいまでに離乳食を完了させ、通常の食事へ移行させることが一般的である(この期間には諸説あるが、いずれにしても乳幼児本人に無理のない時期で行われるのが望ましい)。

また、離乳期は乳幼児の月齢や食物の状態により、ゴックン期モグモグ期カミカミ期パクパク期と分類される。この区分には含まれないが、離乳準備期(単に準備期とも)と言われる期間もある。月齢はあくまでも目安であり、子供の発育状態などによって進め方は異なる。早く完了させたいからと次の段階に無理に進めると、下痢を起こしたり食事への興味を失ってしまうことがあるので注意が必要である。

ウィキペディアより引用

ウィキペディアでもよく分かるように、いくつかの期間に分かれていますね。

どうして、こうやって時期に分かれているんでしょうか?それを今回は解説していきましょう♪

ゴックン期について

ゴックン期についてを説明するために、動画を作ってみました。

ゴックン期。これは主に5〜6ヶ月の赤ちゃんの、離乳食のスタートのことを言います。この時期はどうして「ゴックン期」なんでしょうか?

そもそもそれまで赤ちゃんが何を食べて成長してきたのかを考えてみましょう。そう、母乳かミルクですね。この2つに共通すること。

液体であること。

なんですね。液体の場合、口に入れてもモグモグする必要はなく、喉に流てきたものをそのままごっくんできます。つまり、固形物などに比べて舌や顎を積極的に動かさなくても摂取できるんですね。

なぜそうなっているかというと、赤ちゃんは生まれてまもなく、まだお口の使い方も未熟です。成長する中で徐々に学んでいくものです。もし赤ちゃんがうまく口を動かせないと栄養摂取ができないとしたら、生きていけません。そのためにも、液体で効率よく栄養をとれるようになっているわけですね。

また、液体は固体のものに比べて、消化も吸収もスムーズです。まだ消化管が未発達な赤ちゃんには、消化管の負担にもなりにくくなっています。そう言ったことからも、液体で効率よく栄養を取れるようになっているんですね。

離乳初期食の選択

上記のことから離乳初期食は液体に近い食べ物を選択肢ましょう。よく離乳食の本などにも「重湯」と書いてありますが、それはこういう理由からなんですね。

そしてペースト食を口に入れてもなかなか上手に飲めない場合は、白湯などでのばして緩めます。食べるという感覚になれると、徐々にペーストの固さを固くしていきます。それにより、口をモゴモゴとさせながら、ペースト食を飲み込むことができてきます。

この時期は粒は苦手な赤ちゃんが多いので、可能であれば粒は少なめに。粒を残すにしても柔らかいものにしましょう。それにより、喉へ送りこむことより、ごっくんすることに集中できるようになります。

「食べ物をごっくんする」ということに慣れると、徐々に「食べ物を送りこむ」ということへステップアップしていくんですね。

コレについては離乳中期食の「モグモグ期」で説明します。

【長岡菜都子(だんらんコーディネーター)】
リハビリテーション専門職である言語聴覚士の国家資格を所有。病院勤務を経て、訪問看護ステーションに入職。以後12年間で、訪問リハビリテーションを学ぶ。対象は乳幼児から高齢者まで幅広く、病気や障害を抱えながらも、にいかにして家族とともに充実した温かい生活を送れるかにこだわり、支援している。
現在は病気や障害を抱える当事者に対し、『個別』ではなく、家庭や関係施設へ『戸別』に訪問し、主に「はなすこと」「たべること」に関する、赤ちゃんの育み支援、こどもの学び支援、成人・高齢者の生活支援を行っている。
その他、医療・福祉・介護・教育施設等への外部講師等も行い、「はなすこと」「たべること」のバリアフリーを目指し活動中。