【びぃどろ講座】ココアにもとろみつけよう

先日施設指導に伺うと、ちょうどイベントデーでした。みんなでお茶会をしています。今日の飲み物はココア。

スタッフさんが何やら苦戦しています。どうしたの?

スタッフ苦戦

ちょうど訪問したときは、スタッフさんがお茶会の準備中。甘い香りが室内に漂っています。いいなぁ。

ふと様子を覗くと、何やら不思議な物体が…。

「ココアにとろみ剤入れたけど全然とろみがつかなくて、3袋使ったらこんなことになりました」

おおぅ…(・o・)

とろみ剤の基本

そもそも、とろみ剤の基本的な使い方に立ち返ろうと思いまして、そこから実験してみることにしました。

とろみ剤というものは、「水」と結合してふやけることで効果を発揮します。ですから、すでにとろみがついているものだったり、不純物の多い飲み物の場合、水と結合しずらくとろみがつきにくくなります。

今回のココアはまさにその例で、ココアはこれ。

おいしいやつ(笑)

このココアの成分表示を見ても、とろみを付けるものはあまり入っていませんが、そもそもとろみのつきにくい乳製品を含んでいることから、かなり厳しい・・・。

つくれたよ♪

そんなわけで、とろみココアを作ってみました♪

【お湯で作る場合】
①お湯に、目標とする濃度になるとろみ剤を入れてしっかり混ぜる
②とろみが馴染むように、数分置く
③規定量のココアをいれてしっかり混ぜる

【牛乳で作る場合】
①牛乳に、目標とする濃度になるとろみ剤を入れて“二度混ぜ法”でとろみを付ける
※二度混ぜ法は下記参照
②とろみが馴染むように、数分置く
③規定量のココアを入れて混ぜる

いずれの場合もぷるっとした感じできれいに仕上げることができました。

スタッフさんの感想

見た目・味ともに合格♪

「よきかな、よきかな〜♪」なんて盛り上がりつつ(笑)

ただちょっと失敗だったのが、時間が押してしまって、試食できた利用者さんが限られてしまったこと。残念!

つぎの機会に飲もうね!と言ったものの「つぎ作るときには忘れそう〜」とおっしゃるスタッフさん。

そこで、作り方の説明書を作成。ファイリングしてもらうことができました。次回が楽しみだな♪

【長岡菜都子(だんらんコーディネーター)】
リハビリテーション専門職である言語聴覚士の国家資格を所有。病院勤務を経て、訪問看護ステーションに入職。以後12年間で、訪問リハビリテーションを学ぶ。対象は乳幼児から高齢者まで幅広く、病気や障害を抱えながらも、にいかにして家族とともに充実した温かい生活を送れるかにこだわり、支援している。
現在は病気や障害を抱える当事者に対し、『個別』ではなく、家庭や関係施設へ『戸別』に訪問し、主に「はなすこと」「たべること」に関する、赤ちゃんの育み支援、こどもの学び支援、成人・高齢者の生活支援を行っている。
その他、医療・福祉・介護・教育施設等への外部講師等も行い、「はなすこと」「たべること」のバリアフリーを目指し活動中。