【多職種連携】小児POS連絡会

私は乳幼児から高齢者までの利用者さんに関わらせていただいていますが、市内には小児領域、介護保険領域などいくつかのグループがあり、私も複数のグループに顔を出しては、市内のセラピストの方々と情報交換させていただいております。(フリーランスは私だけですが(^_^;))

今日は、小児領域の訓練を行なっているリハセラピストのための連絡会でした。成人領域・高齢者領域のセラピストは多いですが、小児領域のセラピストは少なく、ここで出会えるセラピストの方々との時間はとても貴重です。

この会で何より大切なのが「顔の見える関係を作ること」

基本的には各病院や施設の紹介を中心とした情報共有の場です。セラピストの配置人数や、対象疾患、空き状況、移行や併用についてなどを共有できます。施設紹介後、参加者でディスカッションの時間もあり、各施設について深く知ることができるため、制度を知る意味でも充実した時間となります。

今日の参加者だけでも25名ほど。不参加者も数名いましたので、市内の小児専門のセラピストは30名を超えます。対象児によって複数の施設を併用していることから、関わるセラピストの数も自ずと多くなります。そのため、こういった会を通して、同じ対象児に関わるセラピスト同士が顔の見える関係を作れれば、より具体的なアプローチができるようになります。

人生は“点”ではなく“線”です。赤ちゃんが成長し、幼児期を過ぎ、学校へ通い、卒業後成人し、歳を重ね、老いる…。

その全ての過程を、同じセラピストが見続けることはできません。だからこそ、関わるスタッフが変わっても、顔の見える関係があれば、引き継ぎや相談がスムーズにできます。

誰もが生まれ育った地域で、安心して過ごせる。そのためにはそれを支える地域のスタッフが、つながりあい、点でもなく、線でもなく、それらを紡いで、大きな布に織り上げることが必要です。

私も、そんな布を織り上げる一本の糸になれるよう、地域に合わせた活動をしていきたいです。

【長岡菜都子(だんらんコーディネーター)】
リハビリテーション専門職である言語聴覚士の国家資格を所有。病院勤務を経て、訪問看護ステーションに入職。以後12年間で、訪問リハビリテーションを学ぶ。対象は乳幼児から高齢者まで幅広く、病気や障害を抱えながらも、にいかにして家族とともに充実した温かい生活を送れるかにこだわり、支援している。
現在は病気や障害を抱える当事者に対し、『個別』ではなく、家庭や関係施設へ『戸別』に訪問し、主に「はなすこと」「たべること」に関する、赤ちゃんの育み支援、こどもの学び支援、成人・高齢者の生活支援を行っている。
その他、医療・福祉・介護・教育施設等への外部講師等も行い、「はなすこと」「たべること」のバリアフリーを目指し活動中。