【びぃどろ講座】はなすこと編~乳幼児の絵本の読み聞かせ方~

絵本は素晴らしい

子どもにとって絵本は宝箱
触って・かじって・やぶって・投げて・・・何をしたって楽しいものです。だからこそ、親として、どうやって読んであげればいいんだろう・・・?と思うこともありますよね。今日は「乳幼児への絵本の読み聞かせ方」について紐解きます。

どうやったら聞いてくれるの?

乳幼児の子どもさんへの読み聞かせで困るのが、『必殺!ページパラパラめくり!!』
いやーなんで子どもって、あんなに絵本を、ページ飛ばすし、戻るし、すぐ表紙めくるし、やぶるし、なめるんでしょうね。
せっかく読んでいるのに「うさぎさんがあるいていると・・あっ!(ぱらっ)あ~おしまいになっちゃうじゃん。戻るよ~。えっとこのページから、ウサギさんが・・・あっ(バサッ)。もーまた。もう読むのやめよっか」とかいうことってありますよね。もっと聞いてくれればいいのに・・・読みかたが悪いのかな・・・?など、悩むこともあるでしょう。

読書ではなく言語化

実は、文字の理解ができるまで(学童期頃まで)は、絵本の文字自体を正確に伝える・覚えることにあまり意味はありません。それ以上に大切なことは、こどもが見ているものを『言語化』するということ。

『言語化』とは何か。
見ている情景を言葉に直しましょう。絵本に文字が書かれていれば、今見ているそのページをそのまま読んで言語化する。かじったら「かじるのね。固いね」と言語化する。めくっていたら「パラパラって音がするね」と言語化する。

それが言語の学習であり、幼少期のことばの学習として必要なことなのです。

言葉を学習させたい

「りんご」ということばを学習してほしいとき、リンゴの絵を見せなが「りんごだよ」と教えたりしますが、実はそれでは学習ができません。
赤いリンゴも、青いリンゴも、絵で描かれたリンゴも、写真のリンゴも、全部がリンゴとわかるためには、リンゴというものの概念を学習する必要があります。ことばの学習は、いかに概念を学習できるかにかかるのです。

ですから、絵本や文字を正確に読むこと以上に、例えばリンゴなら「リンゴ」に関わる体験をすることが、最も重要なのです。食べる、食べて感じた味、かじるときの音、お母さんの声掛けなど、多くの経験をとおして、「りんごって何かな?「リンゴってことばはどういうときに使うのかな?」ということを学習するのです。

概念を学習するには

概念学習の基本は”五感の体験”です。前述のように、食べること、味を感じること、食べたときの音、お母さんからの「おいしい?」「甘いね」などの声掛け。そのときに生まれた感情・・・こういった体験が、総合的に言葉と絡み合い、概念というものの学習が生まれるのです。

ですから、絵本の読み聞かせの際、文字の通りに読むことができなくても、それを通して、言葉の概念の学習をさせてあげましょう。今こどもが見ているもの、感じていることを言語化してあげましょう。正しく読むことより、絵本をコミュニケーションツールとしてつかうのです。

絵本はコミュニケーションツール

絵本を通して、文字を覚えるのではありません。絵本を通して、そこに書いてある言葉を知ることはもちろんですが、読むときのお母さんの表情、声掛け、触り心地、ページをめくる音、そのとき生まれた感情、エピソード・・・それらが絡み合って言語の基盤を築き上げるのです。

ですから正解なんてありません。絵本をとおして、たっぷりとお子さんと触れ合いましょう。それがお子さんのコミュニケーションの基盤となるのですから。

【長岡菜都子(だんらんコーディネーター)】
リハビリテーション専門職である言語聴覚士の国家資格を所有。病院勤務を経て、訪問看護ステーションに入職。以後12年間で、訪問リハビリテーションを学ぶ。対象は乳幼児から高齢者まで幅広く、病気や障害を抱えながらも、にいかにして家族とともに充実した温かい生活を送れるかにこだわり、支援している。
現在は病気や障害を抱える当事者に対し、『個別』ではなく、家庭や関係施設へ『戸別』に訪問し、主に「はなすこと」「たべること」に関する、赤ちゃんの育み支援、こどもの学び支援、成人・高齢者の生活支援を行っている。
その他、医療・福祉・介護・教育施設等への外部講師等も行い、「はなすこと」「たべること」のバリアフリーを目指し活動中。



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